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←実物大 ブラウザによって大きさが違いますが、1円玉(直径2cm)を置いてみれば実物との大小の比率が分かります。 |
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『ニケを持つアテナ』 インタリオルース 古代ギリシャ 紀元前2世紀(ヘレニズム) バンデッドアゲート 1,2cm×0,9cm Sold 白い縞の部分はとても透明感のある面白い石ですが、これがヘレニズムのインタリオらしい特徴です。 22Kのつや消し加工した指輪にしてお渡し致します。 指輪加工代はデザインにもよりますが、8万円から9万円(地金代込み)です。見積もりをお出し致します。 |
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指輪加工の完成予想画像 他のデザインも可能です。 |
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B ペンダントになる回転式リング |
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C ペンダントになる回転式リング |
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戦いと知恵の女神であるアテナが、槍を携え愛用の楯であるアイギスに肘をついている様子が、美しい層の入ったアゲートに彫り込まれていて、ヘレニズム期らしい、とてもモダンな感覚のインタリオ♪ お好みのデザインで作ればより愛着の湧く素晴らしいリングになります。 |
インタリオ中央を貫く白い層は半透明になっているので、光を通します。 このようなアゲートの層の使い方は、ヘレニズム以前には省みられなかったことです。 アレクサンドロス大王の東方遠征によって、ギリシャ世界とオリエント世界が一体となり、豊かな創造力の地平線が広げられたのがヘレニズム期です。インタリオの芸術もその例に洩れなかったと言えるでしょう。 |
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ヘレニズムらしく身体をひねった表現になっていますが、粘土に押して見ると、印影の方がよりひねり具合がよく見えます。 これは石の方には、重心のある腰の部分に白い線が入っているので、ひねり具合が目につかないようになっている為で、これはわざとそうしているのではないかと、思えてくるのです。これからご説明いたします。 |
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粘土に押した画像 | フィレタイオスを彫ったアゲートインタリオ |
大英博物館に、ヘレニズム国家の一つ、ペルガモン王国のフィレタイオス王のインタリオがありますが、印材に使われた石の複雑なインクルージョンは見た目の美しさのみならず、あきらかに印を押すまで意匠が解らないような効果を持っています。 肖像自体は非常に写実的に彫ってあり、古典期の完成された描き方ではなく、太い首回りなどにフィレタイオスの統治者としての強さが表れている。彼はマケドニア王国時代に宦官として仕える為に去勢していたと伝えられています。去勢した人間の太りやすさという身体的特徴までインタリオが写し取っているのですが、それを押すまで解らないようになっているのです。 |
フィレタイオスの肖像のコイン。 フィレタイオスを彫ったアゲートインタリオと非常に良く似ているので、同じ作者が原型を彫っいる可能性があります。 裏には楯に手を置いた格好のアテナ。 |
左のインタリオでは白い帯状のラインが見えますが、粘土に押した画像では、もちろん全く見えません。 |
白い帯状のラインの部分は半透明なので、影に光が映し出されています。 |
ルース裏の画像。 濃茶と乳白色の強いコントラストのある地を彫っていくのは、さぞや精神的な力が要ったことだと思います。 |