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ゴールド ペンダント
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ギリシャ神話の英雄ヘラクレスの武器である棍棒を様式化した金のペンダント。 完成された造形美を持っています。 本体は薄い金の板から作成されており、中は空洞です。 円錐形を引き延ばしたような形ですが、九つの面のある九角錐になっているのが素晴らしい! 木の節の模様を金線と粒金で表現してあり、それが面ごとに互い違いに配置されているという繊細な作りが、紀元前の物と紀元後の物の違いなのです。 底面と側面は別々に作っていて、境目に金線を巻いていますが、上部にも飾りに金線を配して、節のない部分と区切ることで、継ぎ目を目立たなくするばかりでなく、全体のデザインを引き締めています。
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古代ローマの遺跡から発掘されたヘラクレス像。 |
上部の輪の部分にも縦に溝を入れています。 |
(左)3.2cm、(右)4.4cm 大手オークションから。 |
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ゴールド ペンダント 古代ギリシャ 紀元前2世紀 約22ctゴールド 2,5cm×0,9cm SOLD |
左の古代ギリシャの紀元前2世紀の物は、九つの面のある九角錐になっていて、木の節の装飾が面ごとに互い違いに配置されているという繊細な作りになっていますが、それが紀元前の物と紀元後の物の違いなのです! 大英博物館にもこのタイプのペンダントが収蔵されていますが、僕が調べた限りでは、紀元後の物ばかりで、ネット上では、紀元前の物は公開されていないのです。(大英博物館所蔵の作品は、後日、その画像を掲載致します) だから、ここでご紹介する古代ギリシャの紀元前2世紀のペンダントが如何に希少価値のある物かがお解り頂けると思います!! しかも価格が、19世紀の小さな金のペンダントと同じぐらいの価格なのは不思議なぐらいです!! アンティークジュエリーでもそうですが、エンシェントジュエリーの場合は、よりいっそう美術的希少価値に価格が比例しないことが多いのです。 だから僕は、今こそエンシェントジュエリーを購入される絶好の機会だと思っています! |
2,200年から2,300年も前に作られたエンシェントジュエリーを見つけるのは、実に楽しいことです!♪ |
ギリシャ東部 紀元前 1-2世紀 金細工のビーズとコーネリアンのビーズを交互に配しているネックレス。 金の部分は、極小のフィリグリーや粒金を巧みに用いています。 |
以下は、大英博物館をはじめとしたこのタイプのペンダントの画像です。 このヘラクレスの棍棒のペンダントはギリシャからローマ時代に変わっても、継続して作り続けられているので、ローマ帝国が広がった範囲から見つかっています。 ギリシャの神殿の柱頭装飾はドリス式、イオニア式、コリント式の3オーダーに限定した中で美的感覚を洗練さていますが、この様式のペンダントも基本は同じで、円錐形の角度や、長さ、節の表現や配置など、時代・地域によって微妙な違いがあります。 このようなペンダントをコレクションして、ネックレスを作成するのも大変面白いと思います。近日中に大英博物館所蔵のいろいろなタイプの棍棒のペンダントの画像を掲載する予定です。 |
大英博物館の展示。中央に二つのコーン状のヘラクレスの棍棒のペンダントが展示されています。(Flickrより) |
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(左)3.2cm、(右)4.4cm 大手オークションから。 |
全長 49.5cm 同じくオークションから。 |