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『ディオニュソス』 このカメオの価値を認めた18世紀初期のとても裕福な人間、おそらくは貴族が指輪にしたので、シャンクとベゼル裏にその時代の素晴らしい彫金が施されているのです!! |
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【ディオニュソスは、宗教的な狂乱を伴う儀式の神】 何世紀にも渡って、芸術家達はディオニュソスを基本的には酔っていて楽しげな秘儀的な恍惚の状態で描いています。 |
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斜めから見た時に見える18世紀初期の見事な彫金の美しいシャンクは、18世紀後期の物に比べて格段の違いがあるのです! それは古代ローマの芸術的価値の高いのカメオに相応しいシャンクなのです。 |
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【運命の出会いを感じる見事な作りの指輪】 『ロココ様式の優美なデザイン』 18世紀後期の新古典主義の指輪には、渦巻き模様の巧みな彫金が施されていますが、この18世紀初期のロココ様式の指輪のベゼルに施された植物模様の彫金は、指輪の裏にしてはもったいないと思いたくなるような実に美しい物で、これほど美しいベゼル裏の細工は過去に見た記憶がありません!! 植物模様は打ち出してあり、余白の部分には、日本の金工の魚子地(ななこじ)のような細かな点をタガネで無数に打ってあるのです! シャンクにもベゼル裏の似たような植物模様が後部まで彫金されて います。 シャンク根元の粒金を使った装飾も18世紀初期ならではの実に美しいものです! シャンクは後部の一部を除いて立体感のある曲面になっているので、よりいっそう美しいと感じさせるのです。 18世紀後期以降の指輪では、ベゼルの裏やシャンクの作りが、これほど美しく見事な細工の物は作られているのを過去に見た記憶がありません! この古代ローマのディオニュソスのカメオが、18世紀初期にこれほど見事な作りの美しい指輪にセットされたことは、きっと、この ディオニュソスのカメオの芸術性の高さに『運命の出会い』を感じるほど惚れ込んだに違いないと僕は思っています!! だから僕は、このディオニュソスのカメオが作られてから約二千年後の日本で、運命の出会いを感じる女性が現れる筈だと確信しています!! |
ディオニュソス劇場 アテナイのアクロポリスの麓に建てられていた大型野外劇場で、「ディオニュソス・エレウテリオス」(自由の神)の聖域の一部を形成していた。ワインと豊穣の神に捧げられており、ディオニューシア祭の開催地だった。アイスキュロス、ソポクレス、エウリピデス、アリストパネスといった古代の劇作家はこの祭りで作品を競った(古代ギリシアの演劇)。石造りの劇場は紀元前325年に建設され、14,000人から17,000人の観客を収容可能だった。その後劇場は使われなくなり、紀元61年にネロ帝が修理させたという記録があるだけである。ローマ風に再設計され復元されたものが現在も建っている。 プニュクスが民会開催場所として不適切とされた後は、ディオニューソス劇場でアテナイの民会が開催されていた。 ウィキペディア |
ディオニュソス大理石像 古代ローマ 2世紀 |
ディオニュソス(バッカス)は、ギリシャ神話に登場する酒の神ですが、古代のローマでは、ディオニュソスの神が広く人々の信仰の対象とされていました。 AD.79年、ベスビオ火山の突然の噴火で埋没したポンペイの秘儀荘には『ポンペイ・レッド』と呼ばれる、赤を基調とした見事なの壁画の数々が残されていますが、中でも「ディオニュソス秘儀の絵」が有名です。 |
Drunken Dionysos between Satyr and Maenads (late 2nd C AD). Ancient Roman relief in the Museo Archeologico of Naples (inv. 6684). 彼の信奉者であるサテュロスやマイナスに囲まれて陶酔状態のディオニソス。2世紀後期。ナポリ国立考古学博物館 |
この『ディオニュソス』のカメオリングの価格は¥2,500,000-です!! 下のクリスティーズ(ロンドンのオークション会社)で落札された古代ローマのカメオリングやペンダントと比較してみてください。 |
Price Realized |
Price Realized • $118,750 (Set Currency) Lot Description |
Price Realized £25,000 (Set Currency) (¥4,137,931) ※指輪の作りは19世紀の簡単な作りです! 彫りも稚拙さを感じるもので、決して優れた彫りではありません! Estimate £12,000 - £18,000 (¥1,987,433 - ¥2,981,149) Sale Information SALE 1174 — ANTIQUITIES 24 October 2013 London, King Street Lot Description A ROMAN SARDONYX CAMEO CIRCA 1ST-2ND CENTURY A.D. Formed of two layers, opaque white on translucent golden brown, depicting a winged Eros standing in a chariot drawn by two butterflies, a whip in his left hand, reins in his right, set in a 19th Century gold ring Cameo: ¾ in. (1.9 cm.) diam. max.; ring size O |
Price Realized £4,750 (Set Currency) 古代ローマリングセット 16個 ※¥802,750-で落札済み 古代ローマのオリジナルの指輪と言っても、こんなガラクタのレベルの物もあるのです(笑) もちろん、僕はこんな酷い低レベルの物は扱いません!! こういう物がイーベイや海外のサイトで結構高い値段で販売されているのが実情です!! 間違ってもこんな物を買ってはいけません! 古いだけで美術的希少価値はゼロに近いんですから。 ($7,220) Estimate £1,500 - £2,500 ($2,298 - $3,830) Sale Information SALE 8652 — THE SAEED MOTAMED COLLECTION - PART I 22 April 2013 London, South Kensington Lot Description SIXTEEN HELLENISTIC, ROMAN AND LATER RINGS CIRCA 2ND CENTURY B.C.-6TH CENTURY A.D. Including four gold rings with cabochon garnets; another with cabochon garnet engraved with a stork; another with garnet engraved with a flower; another with glass intaglio with draped figure of Apollo; another with truncated carnelian intaglio engraved with ear of wheat; another with red jasper intaglio with draped figure; another with carnelian intaglio with amphora and flowers; another with carnelian intaglio with draped figures; another with blue glass intaglio with gryllus; another with blue glass intaglio with helmeted head of Athena; another with cameo, probably later; and another with carnelian intaglio with standing warrior and initials "HA", probably later; and a gold ring with relief mask of Medusa Intaglio ½ in. (1.5 cm.)long max. (16) |
これはニューヨークのクリスティーズのオークションに出たインタリオリングです。 予想落札価格が¥3,380,000〜¥5,070,000-ですから、ほとんどの場合、予想落札価格の安い方の2倍になることが多いので、おそらく600万円台で落札されたと思われます。紀元前4世紀から紀元前3世紀の古い年代のインタリオではありますが、フレームの作りはずっと後の時代の簡単な物です。僕が先日ご紹介した『ゼウス&マーキュリー』と比較してみてください。如何に僕の値段が良心的なものかが良くはっきりお分かり頂けると思います!! |
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