古代ローマ ディオニュソス カメオ リング エンシェントジュエリー 古代ローマ ディオニュソス カメオ リング エンシェントジュエリー 斜め右 
1円玉サイズ
古代ローマ ディオニュソス カメオ リング エンシェントジュエリー 斜め左 古代ローマ ディオニュソス カメオ リング エンシェントジュエリー 指輪裏
古代ローマ ディオニュソス カメオ リング エンシェントジュエリー -2

『ディオニュソス』
カメオ リング
カメオ 古代ローマ2世紀
2cm×1,5cm
指輪 1700年〜1760年頃  約22ctゴールド
サイズ 約12号(変更可能)
Sold

【インタリオとカメオが作られた比率は1000:1】

古代ローマではインタリオとカメオが作られた比率が1000:1と言われているぐらい、カメオは極めて珍しいのです!!

古代ローマのほとんどのインタリオは、文字を読み書き出来ない人たちが多かったので、印鑑としての役目があったこと、また、迷信が当たり前のような時代だっただけに、大切なお守りとしての役目も果たしていました。

それに比べてカメオは、メドゥーサのカメオのようにお守りとしての物以外は、宝飾品として作られた物なので、インタリオに比べて作られた数が非常に少ないのです!

古代ローマの普通のインタリオは、職人が作った実用品的な物と言えるのですが、優れた彫りのカメオはアーティストの作品なのです。
特にこのカメオは純粋に芸術作品として作られたカメオなので、当時は莫大なお金を掛けて作らせた作品なのです!!

このカメオの価値を認めた18世紀初期のとても裕福な人間、おそらくは貴族が指輪にしたので、シャンクとベゼル裏にその時代の素晴らしい彫金が施されているのです!!

このページの一番下にクリスティーズで落札された古代ローマのカメオの画像と価格を掲載してりますので、参考にご覧下さい。

このカメオよりレベルが低い作品が、1,200万円から400万円もの高い価格で落札されいるのには驚きます!!
しかも二点はフレームが現代のフレームなんですからね〜。

この『ディオニュソス』のカメオリングの価格が、如何に良心的な価格がお分かり頂ける筈です!!

古代ローマ ディオニュソス カメオ リング エンシェントジュエリー 左側面

古代ローマ ディオニュソス カメオ リング エンシェントジュエリー 右斜め2

【ディオニュソスは、宗教的な狂乱を伴う儀式の神】

ディオニュソスは、ギリシア神話のワインと豊穣の神で、元はトラキア、マケドニアに起源を持つ、宗教的な狂乱を伴う儀式の神だったようです。
ギリシア人は、多くのワインを飲む事によって、物理的にではなく精神的な意味で、異なる世界へ入ることができると信じていました。
秘儀的な陶酔状態を求めたのはその為なのです。

何世紀にも渡って、芸術家達はディオニュソスを基本的には酔っていて楽しげな秘儀的な恍惚の状態で描いています。

この秘儀的な、恍惚とした感じをどう人間の顔で表しうるかは芸術家によって異なってきます。

このカメオの作者は、ディオニュソスの神秘的な恍惚を表現するために、濃いグレーと薄いグレーの二色の層を持つ、とても珍しいアゲートを使っています。

古代ローマの時代のこのカメオの注文主は、ディオニュソスの神を熱狂的に信仰していた身分の高い女性だっただろうと僕は思っています(ディオニュソス信仰は圧倒的に女性信者が多かった)。それだけに当時の才能豊かなアーティストに特別に作らせたのでしょう。

だからこのカメオには、18世紀や19世紀の高価な商品としてのカメオや、作家物のカメオには感じられない、精神性を感じるのです!

このような色彩と質感のアゲートのカメオは18世紀や19世紀のカメオでは見たことがありません!

恍惚のディオニュソスに相応しい質感のアゲートを選んだ作者の芸術的センスの良さに脱帽です!

18世紀や19世紀のカメオブームの頃に作られた、美しいとか綺麗なだけのカメオとは一線を画す、正に芸術作品と言えるカメオなのです!!

作られてから約二千年もの時を経たことの証のようなパティナ(白い汚れのように見える部分)や、全体のマット感は、古(いにしえ)の美を感じさせるものです。

古代ローマ カメオ リング ディオニュソス エンシェントジュエリー 左斜め2
古代ローマ ディオニュソス カメオ リング エンシェントジュエリー -2 古代ローマ ディオニュソス カメオ リング エンシェントジュエリー-3
斜めから見た時に見える18世紀初期の見事な彫金の美しいシャンクは、18世紀後期の物に比べて格段の違いがあるのです!

それは古代ローマの芸術的価値の高いのカメオに相応しいシャンクなのです。

18世紀 指輪 ベゼル裏 彫金  18初期 指輪 シャンク アンティークジュエリー
18世紀 指輪 シャンク 上部 【運命の出会いを感じる見事な作りの指輪】

『ロココ様式の優美なデザイン』
18世紀後期の新古典主義の指輪には、渦巻き模様の巧みな彫金が施されていますが、この18世紀初期のロココ様式の指輪のベゼルに施された植物模様の彫金は、指輪の裏にしてはもったいないと思いたくなるような実に美しい物で、これほど美しいベゼル裏の細工は過去に見た記憶がありません!!

植物模様は打ち出してあり、余白の部分には、日本の金工の魚子地(ななこじ)のような細かな点をタガネで無数に打ってあるのです!

シャンクにもベゼル裏の似たような植物模様が後部まで彫金されて
います。

シャンク根元の粒金を使った装飾も18世紀初期ならではの実に美しいものです!

シャンクは後部の一部を除いて立体感のある曲面になっているので、よりいっそう美しいと感じさせるのです。

18世紀後期以降の指輪では、ベゼルの裏やシャンクの作りが、これほど美しく見事な細工の物は作られているのを過去に見た記憶がありません!

この古代ローマのディオニュソスのカメオが、18世紀初期にこれほど見事な作りの美しい指輪にセットされたことは、きっと、この
ディオニュソスのカメオの芸術性の高さに『運命の出会い』を感じるほど惚れ込んだに違いないと僕は思っています!!

だから僕は、このディオニュソスのカメオが作られてから約二千年後の日本で、運命の出会いを感じる女性が現れる筈だと確信しています!!


シャンク シャンク-2
18世紀 指輪 シャンク-2 シャンク -4
ディオニュソス劇場 遺跡
ディオニュソス劇場
アテナイのアクロポリスの麓に建てられていた大型野外劇場で、「ディオニュソス・エレウテリオス」(自由の神)の聖域の一部を形成していた。ワインと豊穣の神に捧げられており、ディオニューシア祭の開催地だった。アイスキュロス、ソポクレス、エウリピデス、アリストパネスといった古代の劇作家はこの祭りで作品を競った(古代ギリシアの演劇)。石造りの劇場は紀元前325年に建設され、14,000人から17,000人の観客を収容可能だった。その後劇場は使われなくなり、紀元61年にネロ帝が修理させたという記録があるだけである。ローマ風に再設計され復元されたものが現在も建っている。
プニュクスが民会開催場所として不適切とされた後は、ディオニューソス劇場でアテナイの民会が開催されていた。 ウィキペディア
ディオニュソス  
参考画像1 参考画像
ディオニュソス大理石像 
古代ローマ 2世紀
ディオニュソス(バッカス)は、ギリシャ神話に登場する酒の神ですが、古代のローマでは、ディオニュソスの神が広く人々の信仰の対象とされていました。

AD.79年、ベスビオ火山の突然の噴火で埋没したポンペイの秘儀荘には『ポンペイ・レッド』と呼ばれる、赤を基調とした見事なの壁画の数々が残されていますが、中でも「ディオニュソス秘儀の絵」が有名です。
ディオニュソス レリーフ

Drunken Dionysos between Satyr and Maenads (late 2nd C AD). Ancient Roman relief in the Museo Archeologico of Naples (inv. 6684).

彼の信奉者であるサテュロスやマイナスに囲まれて陶酔状態のディオニソス。2世紀後期。ナポリ国立考古学博物館


古代ローマ2世紀 カメオ エンシェントジュエリー 18世紀 指輪 ベゼル裏 彫金 
この『ディオニュソス』のカメオリングの価格は¥2,500,000-です!!
下のクリスティーズ(ロンドンのオークション会社)で落札された古代ローマのカメオリングやペンダントと比較してみてください。

参考画像 a

Price Realized
$123,750 (Set Currency)
※(¥12,631,676)で落札済み
紀元前1世紀から1世紀に作られたカメオで、クロムニューム・カルセドニーという珍しい石ではありますが、彫りはそれほどレベルの高いものではありません!
それに指輪の作りは小さなルビーが付いただけの現代の指輪です。

Estimate
$80,000 - $120,000
(¥8,165,932 - ¥12,248,898)
Sale Information
SALE 2709 —
ANTIQUITIES
6 June 2013
New York, Rockefeller Plaza

Lot Description
A ROMAN CHROMIUM CHALCEDONY CAMEO
CIRCA LATE 1ST CENTURY B.C.-EARLY 1ST CENTURY A.D.
Oval in form, carved with a facing bust of a Julio-Claudian prince in high relief, his head turned slightly to his left, with prominent ears, his wavy locks combed forward, fringing his forehead, wisps incised before each ear, his convex unarticulated eyes with thick lids, his nose aquiline, the chin prominent; mounted as a ring in a modern gold setting, the bezel encircled with cabochon rubies
15/16 in. (2.3 cm.) long; ring size 7

参考画像 b

Price Realized

• $118,750 (Set Currency)
• (¥12,132,822)
Estimate
• $100,000 - $150,000
(¥10,217,114 - ¥15,325,671)
古代ローマのオリジナルのフレームですが、簡単な作りですし、彫りも浅く、決して良い彫りではありません!
Sale Information

Lot Description
A ROMAN SARDONYX CAMEO
CIRCA 1ST CENTURY A.D.
In two layers, a thin layer of light brown over white, superbly sculpted with the half-length bust of a bacchante in profile to the right, her wavy hair with a curl above her forehead and a chignon in back, with delicate features, her eye articulated, wearing a wooly nebris over her left shoulder, exposing her right shoulder, with both arms bent, grasping a leg of the animal in both hands; mounted in an ancient gold sheet frame with a fringe of ribbon, a wide ribbed suspension loop above
1¾ in. (4.4 cm) long


参考画像c Price Realized
£25,000 (Set Currency)
(¥4,137,931) ※指輪の作りは19世紀の簡単な作りです!
彫りも稚拙さを感じるもので、決して優れた彫りではありません!
Estimate
£12,000 - £18,000
(¥1,987,433 - ¥2,981,149)
Sale Information
SALE 1174 —
ANTIQUITIES
24 October 2013
London, King Street

Lot Description
A ROMAN SARDONYX CAMEO
CIRCA 1ST-2ND CENTURY A.D.
Formed of two layers, opaque white on translucent golden brown, depicting a winged Eros standing in a chariot drawn by two butterflies, a whip in his left hand, reins in his right, set in a 19th Century gold ring
Cameo: ¾ in. (1.9 cm.) diam. max.; ring size O

三個画像 d
Price Realized
£4,750 (Set Currency)
古代ローマリングセット 16個
※¥802,750-で落札済み

古代ローマのオリジナルの指輪と言っても、こんなガラクタのレベルの物もあるのです(笑)
もちろん、僕はこんな酷い低レベルの物は扱いません!!
こういう物がイーベイや海外のサイトで結構高い値段で販売されているのが実情です!!
間違ってもこんな物を買ってはいけません!
古いだけで美術的希少価値はゼロに近いんですから。



($7,220)
Estimate
£1,500 - £2,500
($2,298 - $3,830)
Sale Information
SALE 8652 —
THE SAEED MOTAMED COLLECTION - PART I
22 April 2013
London, South Kensington


Lot Description
SIXTEEN HELLENISTIC, ROMAN AND LATER RINGS
CIRCA 2ND CENTURY B.C.-6TH CENTURY A.D.
Including four gold rings with cabochon garnets; another with cabochon garnet engraved with a stork; another with garnet engraved with a flower; another with glass intaglio with draped figure of Apollo; another with truncated carnelian intaglio engraved with ear of wheat; another with red jasper intaglio with draped figure; another with carnelian intaglio with amphora and flowers; another with carnelian intaglio with draped figures; another with blue glass intaglio with gryllus; another with blue glass intaglio with helmeted head of Athena; another with cameo, probably later; and another with carnelian intaglio with standing warrior and initials "HA", probably later; and a gold ring with relief mask of Medusa
Intaglio ½ in. (1.5 cm.)long max. (16)
参考画像 e
これはニューヨークのクリスティーズのオークションに出たインタリオリングです。
予想落札価格が¥3,380,000〜¥5,070,000-ですから、ほとんどの場合、予想落札価格の安い方の2倍になることが多いので、おそらく600万円台で落札されたと思われます。紀元前4世紀から紀元前3世紀の古い年代のインタリオではありますが、フレームの作りはずっと後の時代の簡単な物です。僕が先日ご紹介した『ゼウス&マーキュリー』と比較してみてください。如何に僕の値段が良心的なものかが良くはっきりお分かり頂けると思います!!
古代ローマ ブルーカルセドニー インタリオ リング エンシェントジュエリー No.1
『ゼウス&マーキュリー』
インタリオ 古代ローマ1世紀
ブルーカルセドニー
シャンク 1670年頃  約22ctゴールド
サイズ 約13号(変更可能)
インタリオの大きさ 1,3cm×1,6cm


ブルーカルセドニーですが、石の下の箔のせいでピンクに見える実に美しい石です!

ドーム型にカットされているので、光の当たり方で変化してファンタジックな輝きがあるのです!

ストーリー性のある複雑な構図のインタリオは、古代ローマのインタリオでは極めて珍しい物です!

1670年頃にイタリアの貴族が作らせたと思われる指輪の作りは、ベゼル裏に美しい彫金を施した見事な作りです!

コンデイションもパーフェクトです。

画像かここををクリックしてご覧ください。

裏

この指輪は僕が過去に扱った古代ローマのインタリオ付きの指輪としては、最も美しい指輪です!!♪



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