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ジョージアン ブローチ&ペンダント 宝石の質が良い使われているエメラルドはコロンビア産のエメラルドで、鮮やかな緑色をしています。また、カットも現在の四角形の「エメラルド・カット 」ではなく、美しい八角形のカットなのが特徴です。この石だけは、この時代にごく普通に行われていたクローズドセットでフォイルバック(裏に箔を当ててある)になっています。 現代のエメラルドは構造上、内部に欠陥やインクルージョンができやすく、透明度が下がりがちなので、それらの欠点を補う為に通常は四角形に巧くカットされて、ほとんどの物がオイルトリートメント処理をされています。 このブローチのエメラルドはこの時代の考え方からファイルバックされているとは言え、深みのある奇麗な緑色をしていて透明度が高いので、この八角形の特別のカットを施されているのだと思います。 その他の、天然真珠、オールドヨーロピアンカット・ダイヤモンド、ルビーも見ての通り、質の良いものが使われています。 宝石については、画像や文章でお伝えすることには限界がございますので、是非実物をご覧になってお確かめいただければと思います。 細工が良い画像でもお解りになると思いますが、カンティーユや粒金という金細工の技法を駆使しています。このような技法は、金の価格が非常に高かったジョージアンからアーリーヴィクトリアンの時代に発達したのです。 裏にもミルのようなを彫金で装飾を施してありますし、ブローチの針の金具も非常に良い物が使われています。 コンディションが良い使われている宝石や細工を見ても、古い時代の割には、非常に奇麗に残っています。これも珍しいことです。 もしかすると、プロのジュエラーが徹底的にクリーニングしているのかもしれません。 それにしても、よくぞこの状態で残ったものです。繊細に見えてもしっかり作られているからこそ、200年近くもも残っているということです。 |
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中央のエメラルドは、この時代の特徴であるクローズド・セットがされている。他の石はオープンセット。 天然真珠のハーフパールの断面が見え、真珠層が同心円状に成長していったのが解ります。 仕上げの美しさが良い品であることを物語っています。 |
中央のエメラルドの周りに、小さいエメラルドとダイヤを交互にセットしています。 |
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横から見ると、全体を湾曲させて立体感を出してあるのが分かります。 大きさをグラデーションした粒金が曲線にそって美しく配置されているのが見えます。 針の受けの近くにある粒金は針の動きを邪魔しないように、裏を削ってあります。 各種の宝石が筒状に一段高くセットされているのですが、金細工に埋没しないようになっています。 |
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ブローチ兼ペンダントです。 |