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象牙細密彫り 指輪 ヨーロッパ 18世紀後期 18ctゴールド ベゼル 2,6cm×1,6cm 重量 5,6g リングサイズ 14号(変更可能) ¥580,000- 僕は象牙細密彫りの物は大好きなので、見つけ次第に仕入れていますし、いろいろなタイプの物を扱ってきましたが、このような指輪にセットされた物は、非常に少なく、過去38年間でも3~4個ほどしか扱っておりません。 このような象牙の超細密彫りの物が作られたのは、1780年~1800年代だけで、この時代は特別の年代なのです。 何らかのきっかけはあったのでしょうが、この年代は、絵画や彫刻のような大芸術と、小芸術とも言われている工芸の価値が逆転していた時代と言われているのです。 工芸の中でも、特に象牙の超細密彫りのジュエリーが最も高い人気で、当時の王妃や貴族の姫君が争って買い求めたと言われています。その価格は驚くことに高価な物だと20億円から30億円もしたのです。 そんな中でも、特に指輪は少ないので、優れたアンティークジュエリー全般がとても少なくなっている折、今後このような指輪に出会うことは、もう無いのかも知れないなと思っています。 モチーフは、子供が頭にのせた籠に、母親が収穫した植物をのせようとしているものですが、何とも牧歌的で心安らぐものがあります。 画像Bは、19世紀中期のカーブドアイボリーの傑作ですが、19世紀になると、象牙細密彫りの指輪は作られなくなっているのです。 画像Aは、この指輪と同じ年代のとても小さな虫かごで、こういう物が作られているのを見ても、この年代が特別の年代だったことが解ります。 このような極小の細工物は、ヨーロッパでは限られた年代だけに人気があったのですが、日本では極小の細工物は昔から人気がありました。 それは日本人が、小さいが故に作るのが難しいことが良く理解できて、小さな細工物が世界一好きな民族だということなのです。 指輪の場合は、自分でも見られるのが楽しいところです♪ この指輪が作られた当時は、桁違いに高価な物だった筈ですが、今では小さなダイヤモンドの指輪並の値段なのは、現代人にとってはラッキーなことだと思います。 表面はガラスでカバーされているので、強くぶつけない限りは使っても大丈夫です。ガラスの表面には、少し傷がありますが、200数十年もの時を経た証と思ってください。 |
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下の二点も大変繊細な彫りですが、この象牙細密彫り 指輪が、如何に細密な彫りであるかが解ります! | |||||
↑↓この三点の大きさの比率は同じです。 | |||||
画像をクリックしてご覧ください。 | 画像をクリックしてご覧ください。 | ||||
象牙細工の下には、髪の毛が敷いてありますが、この指輪はモーニングリングではないので、愛する人の髪の毛を入れてプレゼントしたのでしょう。 |
表面のガラスは面取りではなく、エッジを丸く削ってあります。 |
八角形のベゼルで、シャンクも含めてしっかりした良い作りです。 |