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オイスターシェル カメオ |
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ホワイト・シェルカメオ ルース アルガルディがウルカヌスがウェヌスの頼みでアイネイアスに鎧を作っている場面にならったもの。 |
この絵は、アレッサンドロ・アルガルディ(1598-1654)の失われたレリーフから取られたものだとジェニファー・モンタグ博士は指摘しています。 イタリア起源のモチーフですが、このカメオのドイツ人の仕事であることを疑う理由はありません。 16世紀にまでさかのぼる、長い、貝の彫刻の伝統がドイツに存在したからです。 カメオは、ジュエリーとしてだけではなく、独特なドイツの趣味に基づいた、キャスケット(宝石箱)、キャビネット、装飾皿、杯、に使われました。 |
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このシェルカメオは約300年前の極めて珍しいシェルカメオです。 僕はこの300年も前に作られたシェルカメオの希少価値と魅力を、皆さんにぜひ解って頂きたいと思います。30万円台の19世紀中期のシェルカメオと比較してみてください。 |
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ストーンカメオ 断片 『鷲にまたがるゼウス』 古代ローマ 紀元前1世紀 このカメオも白い色の石(クリストバライト)で、「スザンナと長老たち 」のシェルカメオと同じように、下の層が半透明で上の層が不透明な層を持つ石が使われています。 このカメオを見ていると、古代のカメオは19世紀のどんなに有名な作家のカメオやルネサンス期のカメオより、数段美術的価値があるなと思えますね。僕が持っている古代ローマのカメオリングも見てみてください。 |
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「スザンナと長老たち 」 この物語は1500年頃から数多くの絵画に描かれてきた。著名な裸体の女性の絵を依頼されたためという可能性は少なからずある。物語を強調した構図もあれば、裸婦に焦点をあてた作品も存在する。 ※ウィキペディア |
19世紀のシェルカメオで評価が高い物は、大型で古代ローマ・ギリシャ神話に基づいたモチーフで、この17世紀のシェルカメオのように名画をモチーフにした物は、ナポレオン1世時代から始まるカメオブーム以前の古い年代の物でなければほとんど見ることのない物です。 左の絵の左下にイルカの頭部から湯が流れている様子が、建物の背景に樹木が描かれていますが、この17世紀のシェルカメオにも同じようにイルカの湯口と背景に樹木が彫られています。 このことからこのシェルカメオの作者は、当時の絵画を見て彫っていることが解ります。 |
このシェルカメオは構図が面白いですね。ローマ時代の露天風呂のような所で女性が湯を浴びているところなのでしょうが、当時の絵画にも見受けられるふくよかな体の女性で、イルカの口から湯が流れ落ちているのがうまく表現されています。 市場で出回っているシェルカメオのほとんどは19世紀中期以降の物で、良い物ほど大型ですが、この17世紀末から18世紀初めのシェルカメオは4,2cm×3,5cmと小型なのが特徴です。それにも関わらず大型並の複雑なストーリー性のある構図を彫ってあるのが最大の特徴であり魅力なのです! このカメオの価格が、巷で売られている19世紀中期の沢山あるシェルカメオと同じぐらいなのが不思議だとは思いませんか? |