『 Forget me not 』忘れな草
ジョージアン　　ブラックエナメル　　モーニング　　ペンダント
『 Forget me not 』
ブラックエナメル、ローズカット・ダイヤモンド、シルバー＆ゴールド（18ctゴールド）
大きさ　2.5cm×2.0cm
イギリス　1836年５月12日
Sold

良い物は見た瞬間に解るものですが、これもそうですね。ブラックエナメルにきりっと輝く18ctゴールドのフレームの彫金はジョージアンならではのハイレベルで、その輝きがとても印象的です！♪
安物のモーニングジュエリーは、何となくどろんとした感じで小汚いイメージですからね〜（笑）。1836年と刻まれていますが、正にジョージアンの終わりの年です。この造りの良さはジョージアンならではの物ですね。ローズカットダイヤモンドの忘れな草の仕事に作者のセンスの良さがはっきりと出ていますが、皆さんは気づかれましたか？左右の葉の先端は後で取れてしまったんじゃないですよ（笑）。これは意識的にカットしているのです。葉の表情に儚さを表現したかったのに違いないのです！花びらの先端も繊細な花弁を表現してあるでしょ♪良いですね〜♪

このジュエリーは手に持った時に心地よい重さを感じますが、金がもすのごく高かった時代だけに、良い物として作られた証なのです。
特筆すべきなのは、ジョージアンの物にして状態が良く、摩耗がほとんどないこと。
アンティークでも一段と手間をかけていた時代のものが、当時の状態で見られるのは希有なことと言えます。
小振りで可憐な忘れな草が印象的。

横から見ると、ブラックエナメルに細工が浮き出ていて、花の中央の石は一段と高く丁寧にセットされています。
ローズカットされたダイヤモンドも小粒ながら透明度の高い石を揃えています。
ダイヤモンドであっても長い時間を経ると若干摩耗していたりするのですが、これはトップの六角錐の頂点がスッキリ見えます。
ゴールドフレームの摩耗もダイヤと同じくほとんどありません。
つまり、ほとんど身につけない位に大切にされてきたので、コンディションが良いということです。

中に入っているのは髪の毛で、きれいにそろっています。
このような内容物は、アンティークの証明になりますし、何よりきれいなので大切にしてください。
劣化させないためにも、ロケット部分が水に濡れないようにしてください。

元はブローチだったのですが金具が痛んでいたので、ペンダント用のバチカンを作ってあります。

↓モーニングジュエリーは年代がはっきり特定出来るの魅力です。そして手彫りの文字が美しい♪今の機械彫りの文字は味も素っ気もないのですから・・。