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| パンピーユ   ダイヤモンド   ブローチ &ペンダント フランス 1850年〜1860年頃 Marret et Jarry社 オールドヨーロピアンカット・ダイヤモンド、オールドマインカット・ダイヤモンド、シルバー&18ctゴールド、 ベルベット オリジナルケース付き 10cm×7cm Sold  | 
    
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      舞子さんの花かんざし | 
これは1850年〜1860年頃の大型のダイヤモンド  ブローチ&ペンダントですが、まるで舞子さんが付けている花かんざしのような和を感じさせる優美なデザインです!♪ 
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      少し斜めから見ると、立体感のある美しい形なのが解ります。 これだけ立体感のある形なので、銀でパーツを作れば素晴らしい髪飾りにもなりますね。 このダイヤモンド・ブローチは19世紀中期の物としては特筆すべき特徴がありますので、次に拡大画像を見て頂きながらお話致しましょう。  | 
    
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      このブローチに使われているダイヤモンドは、一番小さな石を除くと全部がオールドヨーロピアンカットかオールドマインカットの石が使われています!! ダイヤモンドラッシュが始まる1870年代後半以前は、ダイヤモンドの産出量がとても少なかった時代なので、よほどの高価なダイヤモンド・ジュエリー以外は、肉眼でも解るような黒いインクルージョンが入ったローズカットダイヤモンドが使われているのが普通です。 でもこのブローチはすべての石がクリーンで上質の石が使われているのが凄いのです!! これは沢山の石の中から徹底的に選び抜いてクリーンで上質の石だけを使っているからに違いないのです!! ダイヤモンドの研磨が近代化されるのは、1870年代に蒸気機関によるブルーティング(ダイヤモンドによる荒い研磨)が、1891年に電気駆動のモーターによるブルーティングが発明されてからなので、1870年以前のダイヤモンドの研磨はすべて手仕事ですから非常に手間が掛かったのです! ダイヤモンドのカットをダイヤモンド・ソウ(ダイヤをカットする機械)でカット出来るようになるのは、1900年にアメリカでベルギー移民の技術者により、モーター駆動のダイヤモンド・ソーによるカッティングが発明されてからです。 これにより、劈開によるカットをしにくい方向にも正確にカットできるようになったのです。 エドワーディアンのジュエリーから、一挙に綺麗にカットされたダイヤモンド・ジュエリーが増えるのは、上記のような事情があったからです。 画像Aは、このブローチに使われているオールドヨーロピアンカット・ダイヤモンドですが、テーブル(上部の平らな部分)が小さくて厚みのあるのが解ります。 研磨するのもカットするのも、すべて機械を使わずに手仕事だけでやらなければならなかった時代の石として、これだけ綺麗なカットは異例のことなのです!! この時代の一般的なダイヤモンドの多くはローズカットで、しかも不揃いのカットのローズカットが大半を占めるのは、研磨もカットも大変な手間が掛かったからなのです!!  | 
    
| 下の大きな石はクッションシェイプと言われるオールドマインカット・ダイヤモンドで、石の底部のとがった部分(キュレット)を大きくカットされているのが解ります。 | |
![]() 大きな石はとても上質のオールドヨーロピアンカット・ダイヤモンド 一番小さな石だけがローズカットダイヤモンド 小さな石まですべてオープンセッティングなのは、このブローチが如何にハイクラスの物かを示すものです!!  | 
    
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      上の画像はこのブローチ上部の葉の部分ですが、ダイヤがすべてローズカットではなくて、シングルカットのオールドマインカットのダイヤが使われています!! この時代の一般的なダイヤモンド・ジュエリーではメインの石以外は、ローズカットダイヤモンドが使われていますが、それはローズカットダイヤモンドは石の下部が平らで見た目には大きく見えるので、実際のカラット数より少なくて済むからです!! それにすべて手で研磨してカットしていた時代だけに、その手間を省くことも出来たからです! ダイヤモンドの産出量がまだ少なかった時代で、研磨するのもカットするのも大変な時代だった時代にこれだけ上質のダイヤモンドを贅沢に使ったダイヤモンド・ジュエリーは、例外的な物で、相当にお金を掛けて作られたハイエンド・ジュエリーなのです!! これだけの数のダイヤをすべてオープンセッティングにしているは、上質の石を使っている証です!!大きな石で約0,5ct強なので全体では相当なカラット数になると思います。 この優美なデザインは、このダイヤモンド・ブローチが当時の最高級なジュエリーとして作られた証なのです!!  | 
    
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      単独で留めているダイヤは、筒状の台座にセットして縁を倒して留めるという、この時代特有の留め方です。 | 
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| フレームの連続する突起はタガネで打ってヤスリで仕上げた物ですが、過去に見たことの珍しい形状です。 | 
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      側面から見ると立体的な作りであることが解ります。 フレームの側面にまでもが美しく見えるように彫金されているのには驚きます!  | 
    
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      ブローチのピンは二種類があり、これは横型の物を付けた画像です。 ダイヤモンドはすべてオープンセッティングですが、これはこの時代のダイヤモンド・ジュエリーの第一級の物として作られた証なのです!!  | 
    
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      縦型のブローチのピンを付けた画像です。 ドレスによってピンを変えて使ったのでしょう。  | 
    
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      ブローチのピンを外してペンダント用の金具を付けて下げた画像です。 裏の作りと仕上げは完璧です!  | 
    
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      取り外しの出来るパーツがケースの下に入っています。 | 
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      これだけバラバラになるということは、工夫すればいくつかのペンダントとして使えるということです。 いくつかのパーツが付いているのでが、使い方が解らないパーツもあります。  | 
    
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      このようにペンダントとしても使えます。 これも二つに分かれるので、小型のペンダントとしても使えます。  | 
    
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      ベルベットの立体的な形のケースは、19世紀中期のハイクラスのジュエリーの証です。 | 
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      19世紀のダイヤモンド・ジュエリーには、プラチナを使った現代のジュエリーに近い感覚のエドワーディアンやアールデコのジュエリーとは違う、優美なデザインと雰囲気があるのです!♪   特にこのパンピーユと言われている優雅に揺れるダイヤモンド・ジュエリーこそ、古の美のダイヤモンド・ジュエリーなのです!♪  | 
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