僕は今までバリのアンティークの指輪を海外のコレクターから3個購入していますが、この指輪が最も古い年代の指輪です。工芸の分野ではやはり世界中同じなのか、19世紀の物に比べて18世紀の物は特徴のある優れた物が多いですね。この指輪も石、デザイン、細工ともにとても興味をそそられる指輪です。
　アメジストを押さえている二羽の ハミングバード（ハチドリ）と花は見事な彫金で、バリの指輪らしい粒金細工も見られます。このようなデザインの指輪はヨーロッパの指輪には見られない特徴あるデザインで、造形的にも非常に魅力を感じます！
　 そして使われているアメジストが、とてもファンタジックな変化に富んだ面白い石なんですよ！♪
　 これも世界的に同じような傾向があるのですが、18世紀以前のジュエリーに使われている石が均一な色合いではなく、自然が作ったままというような面白みを感じさせる独特の石なんです。石の表面にはキズもありますが、それは年代を感じさせるエッジが丸くなった古い時代に付いたキズで、18世紀の古のゴールドの指輪には相応しいとさえ言えるのです。19世紀以降に作られたヨーロッパの指輪は完成度の高さが魅力ですが、この古の指輪には、独自の文化を持つ工芸とアートの島、バリならではの雰囲気と生き生きとした大らかな感性と安らぎを感じます。
　古い年代のジュエリー程、民族性や文化の違いがはっきりでているところが面白いですね〜♪

　※ハチドリがバリに生息していたかどうかは定かではありません（笑）。