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このモザイクは19世紀後期の物ですが、19世紀初期から中期のマイクロモザイクに勝るとも劣らない魅力があります! この時代の普通のモザイクに比べてずっと小さなピースを使っていますし、表面がフラットでは無く、僅かに曲面になっていることで、渦巻き状の黒のモザイクが光りのあたり方で輝き、二羽の鳩が黒く輝く背景の中に浮かびあがる効果があるのです!♪ 二羽の鳩は、部分的に色を変えて立体感を出し、愛を語り合っているような表情までも表現しています。 鳩の羽の一部や弓と矢筒の縁にも銀線が使われていますが、 こういう繊細な細工は過去に見たことの無い物です! 小さな花も花びらがグラデーションになっていいたり、一つ一つ色を変えたりと繊細な心遣いが感じられます。 |
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ローマンモザイク ブローチ イタリア 1870年頃 |
鳩の表情を表現するために、目は特別に作られたモザイクガラスが使われています。 鳩の部分は、胴体の部分と翼の部分でピースの形を変えて羽毛の質感を出しています。 羽の一部に細い銀線を使っていますが、これも光が当たった時に輝くので、二羽の鳩を印象深いものにしているのです。 この時代のモザイクは一般的な物でも銀線を使ってはいますが、もっと単純な使い方で、このような繊細な表現に使っているのは極めて希なことです! |
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矢筒の縁と矢、それに弓も銀線が使われていますし、小さな花の茎にも使われています。 このようなモザイクガラスと銀線との組み合わせは、19世紀中期以前の物にはなく、19世紀後期のモザイクならではの物なのです。 小さな花には美しいグラデーションの物もありますし、一つ一つ色を変えた繊細な色彩なのも良いですね♪ |
ローマンモザイクは、細いガラスの棒を熱した松ヤニで一つ一つ固定して作られるもので、大変な手間と時間が掛かります。 このタイプのモザイクは、ローマとナポリを中心にして、イタリア全土で作られています。 ポンペイの発掘やイタリア旅行の増加にともなって、古代への興味は19世紀に入っても継続しました。モザイクは、古代を連想させる工芸で人気がでたのもうなずけます。 イギリスへの輸出で最も古い記録では 1807年というのがあります。スイスやフランスでは、金のスナフ・ボックスやジュエリーにマウントされました。 |
フレームは18金で、縒り線と琉金のようなパーツを付けた古代の金細工のようなデザインです。 |