カードケース（名刺入れ）
イギリス 1870年
鼈甲、象牙、銀10,7cm×7.7cm×1,4cm
Sold

イギリスの貴族の大邸宅（カントリーハウス）をデザインしたべっ甲のカードケース！
これは自分の邸宅をモチーフにしたオーダー品なのです。

神殿のファサードが綺麗に型押しされていますが、鼈甲カードケースでこのような装飾の仕方は大変珍しいものです。

一体どのようなやり方で、この繊細な型押しを両面に施したのかわかりませんが、完成度の極めて高い優れた仕事には感激です！！

深みのある良い色つやの鼈甲で、全体のコンディションも非常に良好です。

神殿の裏に煉瓦が見え、これが煉瓦でできた建物のファサードであることがわかります。

←タブリー・ハウス

ジョン・カーによるパラディオ式の大邸宅。
煉瓦が印象的なこの邸宅は1761-1769年にかけてチェシャーにレスター準男爵のために建てられた。

ギリシャ・ローマの神殿のようなファサードのあるこの建物は、イギリスの１８世紀に流行した「パラディオ式」と呼ばれる新古典主義の様式です。

貴族などの大地主は、上のような田舎にカントリーハウスと呼ばれる大邸宅を持っていましたが、その建物と同じ様式の物がこの鼈甲のカードケースに型押しされています。

持ち主の実在した邸宅を写している可能性が高く、カードカースの品質も持ち主にふさわしく非常に高級です。

表裏とも全く同じ作りです。

ボタンや留め金、ちょうつがいも完璧に動作します。

内部の白い部分は象牙で、ピンクの布の内張をしてあります。

ビジネスの場面で、このカードケースを使ったら話のきっかけになりますし、デスクに飾っておいても素敵ですね。

鼈甲らしい見事な斑の入った面を効果的に側面に使っています。側面と底は、きれいに磨かれています。

鼈甲の板を銀でつないでいます。

蓋に銀の小さなプレートがあり、そこに E.Ottley と書いてあります。