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アゲート インタリオリング ヘレニズム期 B.C. 200-150年頃 ギリシャ神話の神『アポロン』を彫ったインタリオリングです。 アゲートの層を生かした彫りはヘレニズムならではの幻想的な感じがありますし、アポロンの表現にも俗っぽさがなく、まるでアルカイック期のような古雅な味わいがあります。 アポロンの全身像やローマ化されたイメージで一定以上の程度の大きさのインタリオは美術館などで見ることができますが、こんな小さな石に古風な良い彫りをしている物は非常に珍しいと言えます。  | 
    
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| (上)アポロンの象徴である巻き毛をフィレットと呼ばれるヘアバンドで留めています。心身ともに調和が取れていることが伝わってくるような表情です。石も黒光りして美しいですし、大人のジュエリーって感じがしますね〜♪ | 
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      『ニケを持つアテナ』 僕が最近扱ったヘレニズムのインタリオで、石の中央を白い線が横切っていますが、インタリオのモチーフとは関連がないところが面白いところです。  | 
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ヘレニズムのインタリオは、インタリオのイメージと直接関係のない石の模様にアーティスティックに、そして大胆に彫ってあるのが特徴です。 このインタリオも頭の部分に白い模様が出ていますが、何かに見立てている訳ではありません。この部分は他よりも少し深く彫ってあるので、下の白い層が見えているのです。  | 
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         ニコロ インタリオ リング このインタリオはニコロといって、石の青白い層を薄く彫り残して下の黒い層が透けて見えるような効果を出しているのですが、このページのアポロンのインタリオは、反対に黒い層から下の白い層が見えている訳です。  | 
    
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| 三層のアゲートの特徴を出す為に厚みのあるカボッションカットにしてありますが、白い層の部分に黒のまだらが見えます。このあたりが古代ローマの石の使い方との違いと言えます。 シャンクは19世紀の作りですが、二つの輪をつないだ面白いデザインです。  | 
    
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| シャンクは薄い金の板で作れているのを見ると19世紀でも初期の金が高かった初期の物だと思い | 
アルカイック→古典→ヘレニズム→ローマ(帝政)とアポロンの表現の仕方は時代によって変わっていきます。 このアポロンのインタリオの時代はヘレニズムですが、彫像や他のインタリオと比べてみると特色がよく解ります。  | 
    
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      (左)  ナイジェル・スパイヴィー、マイケル・スクワイア著  | 
    
| アテナイ 紀元前1世紀頃 ブロンズ  | 
    
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      (左)ベルヴェデーレのアポロン 大変有名なアポロン像で、ヨーロッパの新古典主義時代に理想的な像とされてい以来、アポロンといえばこの像のイメージでギリシャ神話の本などに載っています。 制作されたのはローマですが、BC350〜325年頃のクラシック期のブロンズ像を元に模刻されたと考えられており、まさに弓を引き放った直後の姿と言われています。 アルカイック期の像と比べるとポーズが異なり、顔の表情にアルカイック・スマイルがなくなっていますし、巻き毛が頭の上に盛り上がり、もみあげや後ろ髪も大きく波打っています。 
 
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      このアゲートのアポロンは、上の写真のアメジストのインタリオと比べると元々の石が小さい上に、白い縞の内側に彫っていて、カボッションなので曲面に彫っているのです!! (左)B.C. 200-150 
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