仮予約とお問合せはメールかフリーコール(0120-974-384 片桐)でどうぞ(pm11時までOK)携帯もOK
実物大のイメージ画像
1円玉サイズ ←1円玉(直径2cm)を置いてみれば実物との大小の比率が分かります。

コート・オブ・アームズ シグネットリング
ドイツor 東欧 17世紀
ガーネット、22-24ct ゴールドベゼル 1.2cm
リングサイズ 13号(変更可能)
重量 11.5g
¥1,300,000.-


コート・オブ・アームズ シグネットリング アンティークジュエリー

わずか1.2cm ほどのガーネットインタリオに、貴族の紋章を彫り込んでいます。
インタリオの多くはアゲートやコーネリアンなどより硬度が低く彫りやすい性質の石を使っているものなので、硬度の高いガーネットでこれほど小さな石にこれだけ細密なインタリオを彫ってあることは驚異的なことなのです!!

ガーネットは暗い赤色ですが、光が差し込んだ部分がほのかに輝いて、落ち着いた味わいがあります。

純度の高いゴールド(22-24ct)のシャンクは、17世紀独特の八角形のベゼルで、ベゼルとシャンクの作りの良さはこれまで扱ったすべての指輪の中でも類を見ない物です!!

手に持った時にずしっと感じる重量感は、他の指輪とは比べものになりあせん!!
それもその筈で、普通の指輪の重量はは3gから5gなのですが、この指輪は何と2〜3倍の11,5gもあるのですから!!

画像Aの指輪はハンガリーもしくはオーストリアで17世紀に作られたアメジストのインタリオリングですが、八角形のベゼルが17世紀の指輪の共通する特徴なのが解ります。

この指輪は、Andrew Ostrosith というスロベニア出身の人物の所有でした。彼はハプスブルグ家に使えていましたが、1606年のウィーン条約の時に60代で男爵の位を授かってキャリアのピークを迎えており、それを記念して授与された指輪です。

この指輪はブダペスト応用美術館蔵ですが、このガーネットのシグネットリングも当然どこかの美術館蔵になっていても当然の、極めて美術的希少価値の高い指輪であることをお解り頂けると思います!!


シグネットリングはジュエリーとしてのインタリオリングとは違い、文書や資産などが自分の物であるとを認めるシーリングワックスに押すための実印として作られた指輪です。
貴族や役人だけでなく、商人や職人の頭もシグネットリングを持っていたので、地金には金だけでなく、銀、真鍮なども使われました。ガーネット、クリスタル、ガラスなどの石に紋章を彫ったリングがありますが、金属だけのリングが多く、金の指輪で半貴石のインタリオが付いた物は、貴族か余程の裕福な豪商の指輪でないとあり得ないのです!!

参考資料としてコッホコレクションの17世紀の指輪を掲載しましたが、コッホコレクションは、ドイツ人のコッホ一族が三代に渡ってコレクションした世界的に有名な指輪のコレクションですが、その膨大の膨大なコレクションの中にも、このガーネット シグネットリングに匹敵するような一点も無いのです!!(二冊セットのコッホコレクションの本を見る限り)

17世紀には、シグネットインタリオは紋章のデスクシールや懐中時計と一緒に下げるフォブにつけるのが一般的になっていき、シグネットリングは姿を消し初めています。

18世紀以降はシグネットリングはほとんど見られなくなり、古代ローマ風のインタリオ をセットした、ジュエリーとしてのインタリオリングが大半を占めるようになります。

そして19世紀中期には、インタリオ自体が好まれないようになり、カメオが女性のためのジュエリーとして大流行したのです。

Gen&Jun Katagiri

コート・オブ・アームズ シグネットリング アンティークジュエリー
17世紀 シグネットリング
ブダペスト応用美術館蔵
コート・オブ・アームズ シグネットリング 裏
コート・オブ・アームズ シグネットリング シャンク

右のリングは以前に扱ったリングですが、このような17世紀のガーネット+金のシグネットリングは非常に珍しく、二つも扱うことができたのは、すごくラッキーだったとお思います。

サイズは違いますが、指輪の作りはほぼ同じで、ガーネットのインタリ付きで、彫りのタッチも似ていることから、作者が同じである可能性が高いのです。

 

17世紀 シグネットリング ワインマン

シグネット・リング
「ミスター・ワインマン」

ドイツ or 東欧 17世紀
ガーネット、22-24ct ゴールド

画像をクリックしてご覧下さい。

17世紀 ゴールド ガーネット シグネット リング 斜め

 

インタリオの部分をはじめ、全体的に約400年の時を経た時代感が感じられます。

インタリオの右上に小さな欠けがありますが、希少性から言って全く問題にはなりません。

 

17世紀 ゴールド ガーネット シグネット リング 正面

この格調の高い気品のある指輪の作りは、正に貴族が作らせた指輪だと感じさせるものがあります。

粘土に押した画像 上から、羽根、ヘルメット、三つに区切られた部にバラのある盾、両側に羽根(もしくは、タンという模様)があります。

僅か1cm四方の小さなインタリオで固いガーネットであることを考えれば実に見事な彫りで、彫りのタッチも18世紀以降のインタリオとは違う、優雅なイメージがあるのです!
実物大のイメージ画像
17世紀 ゴールド ガーネット シグネット リング 右側面 17世紀 ゴールド ガーネット シグネット リング 左側面
この指輪はシャンク全体が肉厚でその贅沢な金の使い方は驚くばかりです!!


以下の四つのリングは、コッホコレクションの16〜17世紀の指輪です。
八角形のベゼルが共通しています。

コッホコレクション

16-17世紀のリングで、ベゼルには家紋とH.P.のイニシャルが付いています。

※道具の使用痕から、どのようにベゼルの形を削り出したのかが解りますね。

ブロンズ。

コッホコレクション

武器の紋章は武具師のギルドの紋章かもしれませんが、ハンガリーの紋章にもよく見られ、軍隊の下士官の紋章と関連があります。

※貴族の紋章の一部を家臣が自分の紋章にすることがあります。

シルバー。16-17世紀。

コッホコレクション

煙突掃除の道具が描かれていて、それは持ち主の職業か所属ギルドを表しているそうです。(道具はよく解りません)

彫られている文字は持ち主のイニシャルで、このリングはドイツで作られたと推測されます。

シルバー。16世紀初期〜17世紀

コッホコレクション

狩猟や、狩猟記念品(トロフィー)がエナメルで描かれている。'Honnour ou Mort' (名誉か死か)は、軍隊を連想させる。
ベゼルのラピスラズリには何も彫っていないように見えます。17世紀。

 

17世紀 アメシスト ゴールド エナメル シグネットリング 17世紀 アメシスト ゴールド エナメル シグネットリング

大学学長のリング
ベゼル 1.8 cm×1.4 cm, 全長 2.6 cm (ring)

ドイツ 1620年
金、サファイア、エナメル

ポメラニアン州立美術館

親指に嵌めるリング。ポメラニアン公爵の紋章とイニシャルが彫り込んであります。
ポメラニアン公爵家からエルンスト・モリッツ・アルント大学グライフスヴァルトに遺された物です。
(大学は1456年にポメラニアン公国内に設立された、北ヨーロッパで最古の大学の一つ)


英国摂政皇太子時代の至極のシール

伯爵家の象牙のデスクシール
銀のインタリオ付き

フランス 19世紀中期
長さ10,8cm
Sold

画像をクリックしてご覧下さい。

英国摂政皇太子時代の至極のシール
イギリス 1810年頃から1820年頃(摂政皇太子時代)
ロッククリスタル、15〜18ctゴールド、
高さ3,5cm  インタリオの大きさ2,1cm×2,3cm
重量12,9g
Sold

画像をクリックしてご覧ください。
シグネットインタリオは18世紀以降になると、デスクシールや懐中時計にに下げるフォブ(シール)に付けられるようになるのです。


ページトップ

Free Call 0120 974 384 年中無休。平日 AM 10:00 - PM 11:00 、土日 AM 11:00 - PM 11:00。携帯電話もOK