ブルー　ギロッシュ・エナメル　ロケット付リング
『パンジー』

フランス　1840年頃
ギロッシュエナメル、ローズカットダイヤモンド、
18ct ゴールド&シルバー

ベゼル　1,2cm×0.8cm
重さ 3.2g
リングサイズ ８号（変更可能）

Sold

この年代のエナメルで、このコバルトブルーは珍しいですね。大抵もっと、濃い青か藍色をしています。

これは下地に彫られたギロッシュ模様をより効果的に見せるためですが、この年代の指輪では初めてです！！

シャンクの作りも非常によく、ロケット付なのもポイントです。

写真だとある程度大きくしないと良さが伝わらないので、相当拡大していますが、このリングはとても小さいリングです。

シャンクは三つに分かれた腕に溝を彫ったエレガントな作りです。



この指輪は愛する人へのメッセージを込めたメッセージ・ジュエリーなのです。


《参考》
シェークスピアの「真夏の夜の夢」の中に、この花の汁を目にたらすと、寝覚めて最初に見た男性を好きになるという話がある。これによって、パンジーの花を身につけていると、異性の愛情が得られるといわれている。
伊宮伶 編著「花ことばと神話・伝説」より

放射状にギロッシュ模様がめぐらされていて、指にはめて角度を変えて見ると光の縞模様が表れます。

パンジーの花の茎を根元から直線で短くつなげないで、ぐるっと上から回している所がいいですね。

ダイヤを留めたシルバーの部分もとても手の込んだ細工です。

ギロッシュエナメルは、通常エンジンターンと言って、回転する台を使った機械彫りですが、このギロッシュエナメルは、拡大写真を見ても解る通り、波形の線を一つ一つ、タガネを使って手彫りしています！
これは小さな楕円なので、機械では彫れなかったからだと思います。

だからこれは極めて珍しいギロッシュエナメルなのです！！

普通のエナメルよりも色が薄くなっているのは、この地模様を目立たせるためだと思われます。

普通はもっと単純な模様になっているのが普通で、ここまでの小さい物にギロッシュ模様が彫り込んであるものは初めてです！！

ギロッシュ guilloche

（建築物の装飾用の）組みひも飾り、輪つなぎ飾り《何本もの波形の線がつながった模様をしている》.　【ジーニアス英和大辞典】


ギロッシュエナメルの詳しい説明はこちらでご覧ください。