スターサファイア ブローチ アンティークジュエリー 斜め

モダンなデザインが目を引きますね〜♪!!

乳白色で、雲のような縞が入っているスターサファイアが二石、モダンなデザインになっていて、とても幻想的です!!
スターサファイアがアンティークジュエリーに使われていること自体が非常に珍しいことなのです!!

全体の作りが非常に丁寧であることから、宝石の価値よりも素材の面白さで採用された石なのだと思います。

※撮影用の蛍光ランプの下ではスター効果がでないので、蛍光ランプの他に白熱灯も使用して撮影しています。(スター効果についてはページ下で説明しています。)

現代の色石とアンティークジュエリーの色石の違いについてはこちらをご覧下さい。

スターサファイア ブローチ

ヨーロッパ 1910年頃
スターサファイア、ローズカッドダイヤモンド、
プラチナ&ゴールド

大きさ 4.2cm × 1cm 本体厚み 0.8cm 重さ 9.4g
アンティークケース付き

Sold

 

実物大
1円玉サイズ ←実物大(左と左下)
ブラウザによって大きさが違いますが、1円玉(直径2cm)を置いてみれば実物との大小の比率が分かります。
ジュリアーノのスターサファイヤ ブローチ

(左)ジュリアーノのブローチ。
ホワイト・スターサファイアを中心に、ルビー、エメラルド、ローズカットダイヤモンドを散りばめている。大きさ 5.9cm (海外大手オークションで数百万円で落札されていました・・・)

スターサファイア ブローチ アンティークジュエリー

上の画像は3倍以上に拡大されている画像ですが、ローズカットダイヤモンドが丁寧に留められていて、ミルが打ってあるのが解ると思います。このようなローズカットダイヤモンドには、欠けたりしてあまり質の良くない石を使っている物も多いのですが、このブローチのダイヤモンドは小さいのですが、クリアな石を使っています。

そのローズカットダイヤモンドを留めたプラチナの台座は、組紐文様のようなデザインになっていて、中央で紐が交差している部分は単にミルで輪郭を描いているのではなく、実際にプラチナに段差をつけて作っています。
左右のスターサファイアが引っ張りあって静止しているような感じがするモダンなデザインです。

裏

裏はゴールドで、オープンセットされたローズカットダイヤモンドの穴を一つおきに丸くしています。

真ん中の部分は、大きな円になっています。

こういった表から見えない部分に手が掛かっているのは、良い物として作られている証です。

側面

スターサファイアがプラチナをたっぷり使ったベゼルに留められていますが、その下の金の透かしにも小さな円があしらってあります。

カボッションカットされたサファイアの丸い形とブローチ全体に表れるゴールドの円の形は、明らかに円のシンメトリーと繰り返しのリズムを意識したデザインです。

側面 裏
ピンはキャッチの付いた良い物です。
雰囲気がマッチしたアイスグリーンの内張のアンティークケース付!!♪♪
外側は濃いグリーンです。
ケース

参考資料

スター効果(アステリズム、シャトヤンシー効果)について

宝石に針状のインクルージョンが一定の面に対して平行に入っている場合に、その面に垂直になるような頂点を持つカボッションカットを施すと光の筋があらわれます。(シャトヤンシー効果)

この光の筋が二つ以上交差したもの(サファイアやルビーに多い)をスター効果(アステリズム)と呼んでいます。

一定方向から反射して見える光なので、蛍光灯や曇りの日の太陽など拡散した光の下では、スター効果があらわれません。LED照明、白熱灯はスター効果を楽しむことができます。(光が拡散するようなタイプは除く)

カボッションカットというとモダンなイメージもありますが、実は古代から用いられているカットで、このようなスター効果がでる宝石は「アステリアス」*1と呼ばれていました。


*1 『貴石』 W.R.Cattelle

合成スターサファイア

宝石になるような品質の合成コランダムは20世紀初頭から出てきますが、スターサファイア(ルビー)は1947年にアメリカで作られました。

加熱処理(トリートメント)

1970年頃にコランダムを加熱処理することによって、乳白色や色の薄いサファイアも劇的に色やインクルージョンを改良できるようになりました。

 

 

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