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双眼鏡 イギリス 19世紀後期 メーカー J. H. Steward 幅 11cm × 高さ 5.5cm(収納時) Sold 口径の大きなレンズ、金色の真鍮と深みのある鼈甲模様のバレルには、アンティークらしい雰囲気と機能美を感じます。 この双眼鏡は J. H. Steward というイギリスの精密機器メーカーの製品で、男女兼用でお使いいただけます。 使っている素材は鼈甲かどうか断定できませんが、真鍮を使っているので、普通のメタルを使ったオペラグラスよりもグレードが上の物です。 |
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J. H. Steward (1817-1896) はイギリスのオプティシャン(光学器械製造者)で、同名の会社は1930年の世界大恐慌までは英国政府や英国ライフル協会に製品を納めて大成功していました。J. H. Steward 社は光学器械や銃の標準などで数々の特許を取得しています。 他社もこの J.H. Steward のブランド名で計算尺や「カーソル」など、光学と直接関係のない製品を作っていたといいますから、今日でいう OEM のようなことが行われていたようです。 革ケースの蓋の内側にある箔押しには、J. H. STEWARD LONDON 457 WEST STRAND とあります。この場所に直営の小売店と本社が1886 - 1928年にありました。 王冠のマークは英国政府の御用達を意味します(どうも公式というよりも、プロモーションの為に自称したようです。) オリジナル革ケースが残っているのと、本体だけになってしまうのとでは、このタイプのオペラグラスとしては、かなりの差があります。 |
この金具はとても豪華で、特筆すべき点です。 蜂(蠅?)の紋章が入っていますが、オペラグラス本体の真鍮のブロッジ部分にも同じマークがあり、 蜂というのは面白いですが、もしかすると、顕微鏡などの標本で多く使われたことに関係があるのかもしれません。 |
焦点を合わせるダイヤル、シリンダーの動きもスムーズです。 おしゃれ重視のオペラグラスに比べると、レンズが大きいので倍率も高く、とてもクリアに見えます。 大英帝国の経済発展を支えた精密機器メーカーらしい実力本位の作りになっています。 |