スチュワーティアン スライド(スチュワート・クリスタル) アンティークジュエリー
アールクレール(イタリア語で透明な芸術)という言葉が似合う、カットされたクリスタルのキラキラした輝きの中に浮かぶ歴史を秘めた金細工の美しさは、例えようのない格別のものがあるのです!!♪

スチュワーティアン スライド(スチュワート・クリスタル) アンティークジュエリー
これは歴史的な背景を秘めた約500年も前に作られたファンタジックなジュエリーなのです!!
三種の神器の拡大

↑三種の神器

王の権威を象徴する王冠、宝珠、王笏がテーブルにのっている。



スチュワーティアン スライド(スチュワート・クリスタル)

イギリス 17世紀(1600年代)

本体:クリスタル(水晶)、シルク、
フレーム:ガーネット、クリスタル、シルバー、ゴールド。
※チョーカーの金具もすべてオリジナル
2,4cm×2,6cm
重量 9,1g
¥1,150,000-

MV CHOICE と描いてあります。
おそらく、Vのように見えるのはYで、「私の選択」という意味ではないでしょうか?
つまり王党派と議会派のうち、王党派を支持するという表明です。

このスライドはイギリスの大内乱時代(1642-51年)もしくは、その後の王政復古時代(1660年)に王党派の一員が所有していたと思われます。

美術史家のジョアン・エヴァンス女史は、これと似た手の込んだスライドジュエリーについて書き記していて、そのジュエリーはダーヴェント・シモンズという婦人の所有で、彼女の先祖がヘンリエッタ・マリア女王(チャールズ1世の妃)から下賜された物であろうとしている。

そのスライドは、エナメルで描かれた人物がアメジストと真珠のボーダーの中に入っていたという。

参照:『イングリッシュ・ジュエリー』デイム・ジョアン・エヴァンス著、ロンドン、1920年 129ページ。

 

実物大
1円玉サイズ ←実物大↑
ブラウザによって大きさが違いますが、1円玉(直径2cm)を置いてみれば実物との大小の比率が分かります。
スチュワーティアン スライド(スチュワート・クリスタル) スチュワーティアン スライドの裏
この二人の女性(?)が誰なのかは解りませんが、仮にこのスライドがイギリス内乱時代の物だとすれば、二人はヘンリエッタ・マリア・オブ・フランスとその子女のヘンリアッタ・アン・スチュワートのような王族だと推測されます。

二人の女性の顔が、幼児がの絵のようで何とも可愛いじゃないですか(笑)。こういうのも古い年代の面白みなのです。

17世紀は、ヨーロッパ世界ではバロック時代にあたります。

イタリアでは宗教改革の反動としてカトリック世界にバロック美術が生まれましたが、イギリスではエリザベス女王の絶対主義王政の元で、シェークスピアなどのイギリス・ルネサンスが花咲きました。

その後、イギリスでは王党派と議会派が対立する時代が訪れるのですが、その頃にこのスライドは作られたと推定されています。

このように裏にまで丁寧なエナメルを施しているのは、イタリアで始まったルネサンスのジュエリーの特徴です。

美意識の高い人たちのジュエリーは、いつの時代も裏が美しい物なのです。

エリザベス女王の時代のチープサイド・ホードのジュエリーを見て参りましたが、展示品には見事なエナメルをほどこしてあり、ルネサンスの余波がこの当時のイギリスの工芸品に残っているということを感じさせました。

スチュワーティアン スライド 斜め スチュワーティアン スライド(スチュワート・クリスタル)
スチュワーティアン スライド 右斜め 少し暗い所でもカットされたクリスタルが光を集めるので、中のモチーフが幻想的に浮かび上がるのです。
斜め下 斜め下-2
側面 フレームの作りも独特です。


シルバーの部分には、ミルグレーションの原点とも言えるようなギザギザが打たれています。
斜め チョーカーとして首に付けた時に、斜めから見ても美しく輝く金細工は、高価な宝石にも勝る魅力があるのです!!

 

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