クレッセント ダイヤモンド ブローチ アンティークジュエリー 実物大
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ブラウザによって大きさが違いますが、1円玉(直径2cm)を置いてみれば実物との大小の比率が分かります。

クレッセント ダイヤモンド ブローチ
イギリス 1870年〜1880年頃

オールドヨーロピアンカット・ダイヤモンド(オープンセッティング)、
最も大きな石は約1,2カラット
総キャラット 約4,6カラット

シルバー&ゴールド(18ct)
3,1cm×3,3cm
重量 8,9g

SOLD

これだけ大粒のオールドヨーロピアンカット・ダイヤモンドを使った物は滅多にある物ではありません!!

クレッセント ダイヤモンド ブローチ アンティークジュエリー 白バック バックの白い色と比較しても、黄色みを感じないとても上質なダイヤモンドなのが分かります!!


クレッセント(三日月)型のブローチはイギリスの1870年から1880年代にとても人気がありました。
 
クレッセント ダイヤモンド ブローチ アンティークジュエリー アールデコ ダイヤモンド ブローチ
1880年代のシルバー&ゴールドのフレーム

1920年代のプラチナのフレーム
販売済み

どちらもメインストーンは1カラットオーバーの石ですが、40年の年代差があるのでカットに大きな違いがあります。

古い年代のオールドヨーロピアンカット・ダイヤモンド アールデコのオールドヨーロピアンカット・ダイヤモンド
アールデコのオールドヨーロピアンカット・ダイヤモンド
1870年代に南アフリカのダイヤモンドラッシュが始まると、沢山の石から上質の石を選びやすくなるので、インクルージョンの目立たないクリーンな石を使えるようになり、クローズドセッティングにする必要がなくなるのです。

また1870 年代に蒸気機関を使ったダイヤモンド研磨機が開発され、研磨が容易になることでカットの面数がローズカットよりずっと多いオールドヨーロピアンカット・ダイヤモンド(現代のブリリアンカットの原型)が主流になり、ローズカットは小さな脇石として使われるようになります。

このクレッセントブローチ(A)に使われているダイヤモンドも、アールデコのブローチ(B)のダイヤモンドもオールドヨーロピアンカットですが、40年の時代差をはっきり感じられる違いがあります!

画像AとBを比較すると一目瞭然で、Aはまず真円ではなく歪な形で、Bは真円なので、テーブルの形もBは綺麗な六角形でAはラフな六角形です。

石の底部(キューレット)のカットも、Bは綺麗な六角形ですが、Aはラフな六角形です。

全体のカットもBは左右対称の計算された完成度の高いカットですが、Bは全体にラフなカットです。

AのブローチもBのブローチも1キャラットオーバーの石で上質の石を使ったハイクラスのジュエリーなのに、何故これほどカットが違うのか、それには理由があるのです!!

1900年にアメリカでベルギー移民の技術者により、モーター駆動のダイヤモンド・ソー(ダイヤをカットする機械)が発明されて、それまではダイヤモンドの劈開性を活かさざるを得なかった不自由なカットしか出来なかったのですが、ダイヤモンド・ソーを使うことでダイヤモンドを自由にカット出来るようになったからなのです!!

だからBのカットは現代のブリリアンカットに近いカットで、Aのカットは時代の違いを感じさせるラフなカットです。

ではどちらの輝きが魅力があるかと言うと、必ずしも現代のブリリアンカットに近いBとは言えないのが面白いところです!!

古い年代のオールドヨーロピアンカット・ダイヤモンド
クレッセント ダイヤモンド ブローチ

ダイヤモンドのプロポーション

このクレッセント ブローチには約1,2カラットの石を始め、総カラットが約4,6カラットものオールドヨーロピアンカット・ダイヤモンドが 使われています!!

このブローチのダイヤモンドをよく見てください。1900年(20世紀)以降のダイヤモンド・ソウを使った完成度の高いカットとは違い、それぞれの石が形もクラウンの厚みも、そしてクラウンの角度も全部違うのがお解り頂けると思います!!
それ故にエドワーディアン以降のダイヤモンドのような端正な輝きとはひと味違う、意外性のある豪快な輝きが魅力なのです!!

そしてこのように大粒のラフなカットのオールドヨーロピアンカット・ダイヤモンドが14個も並んでセットされていると、身につけて動いた時には、それぞれの石の輝きに個性があるために、現代のブリリアンカットの輝きとは明らかに違う
、これぞアンティークのダイヤモンドの輝きと思えるはっきりとした違いがあるのです!!
1870年〜1880年頃のオールドヨーロピアンカット・ダイヤモンド
1870年〜1880年頃のオールドヨーロピアンカット・ダイヤモンド
1920年代のオールドヨーロピアンカット・ダイヤモンド
古い年代のオールドヨーロピアンカット・ダイヤモンド


正面から見ていると、B2の1920年代のカットの方が綺麗に輝きますが、A3の19世紀のカットのオールドヨーロピアンカット・ダイヤモンドは、クラウンが厚くてクラウン角度もきついので、斜めから見た時にクラウンの部分から出るファイヤー(虹色の輝き)がダイナミックなのが魅力です!!
それに身につけて動いた時には、シンチレーション(輝きの動き)がダイナミックなのも特徴であり、魅力です!!




※※※
《アンティークジュエリーに使われているダイヤモンドと現代のダイヤモンドの違い》もご覧ください。


クレッセント ダイヤモンド ブローチ アンティークジュエリー アールデコ ダイヤモンド ブローチ
1880年代のシルバー&ゴールドのフレーム

1920年代のプラチナのフレーム

『1カラットオーバーの意味』
AとBのどちらもメインストーンは1カラットオーバーの上質のダイヤモンドですが、ダイヤモンドは1カラットオーバーと1カラット未満の石では、僅かの差でも価格に大きな差があるのです!
それは1カラットオーバーの石の採掘量は格段に少ないからなのです!
だからアンティークのダイヤモンド・ジュエリーでも、1カラットオーバーの石を使っている物は格段に少ないのです!!

『デザイン状の違い』
Bはプラチナの特性である強靱性を活かした 小さなダイヤモンドの繊細な輝きも魅力です。
Aは大粒のダイヤモンドだけのシンプルなデザインで、古い年代のオールドヨーロピアンカット・ダイヤモンドならではのダイナミックな輝きそのものが魅力です。

この二つのダイヤモンド・ブローチは、それぞれの特徴と魅力があるので、甲乙を付けることは出来ません。あとは好みの問題だけなのです。



ダイヤモンドラッシュ(1870年代)以前のダイヤモンド
南アフリカのダイヤモンドラッシュが始まる1870年代以前は、ダイヤモンドの絶対量が少なかったので、インクルージョンが肉眼でもはっきり見えるような石が多く、蒸気機関を使った研磨機も、ダイヤモンドのカットを劈開性に頼らず自由にカットするダイヤモンド・ソウ(ダイヤをカットする機械)も無かったので、カットの面数が少ないローズカットダイヤモンドで、石の下に箔を敷いたクローズドセッティングが大半を占めていました。(そんな中にも上質の石をオールドヨーロピアンカットにしたオープンセッティングの物もごくまれにはありました)

ローズカットダイヤモンドには、オールドヨーロピアンカット・ダイヤモンドとは違う魅力がありますが、何故か日本ではローズカットダイヤモンドが人気が一人歩きしているように僕には思えます。ヨーロッパでは日本のようにローズカット、ローズカットと騒がれることは無いのです。

左側面
右側面
 
斜め下
上部
古い年代のオールドヨーロピアンカット・ダイヤモンド
ダイヤモンドは意外にも明るい照明の下よりも、ちょっと暗い所の方が美しい輝きが感じられるものです!
特に古い年代のオールドヨーロピアンカット・ダイヤモンドの輝きは格別のものがあります!!
ダイヤモンドの輝きはネットの画像では全く分からないと思いますので、ぜひ、ご来店のうえ、実物をご覧になって頂きたいと思っています。
ご来店が難しい場合は品物を送って見て頂けるように』致します。

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