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シェルカメオ ブローチ イギリス 1860年頃 若干18歳で即位したヴィクトリア女王の戴冠式を彫ったシェルカメオで、おそらく肖像画を元にした物だと思います。 繊細な金細工のフレームはハイレベルです! |
←↓ 同縮尺率 1円玉=2cm |
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1830年ぐらいから拡大したシェルカメオの分野ではイタリアが先行していましたが、19世紀中期には生産拠点はパリに移ります。1851年のロンドン万国博のシェルカメオの展示品リストには、イタリアの作家に混じってイギリスの作家の名も見えます。古典的なテーマに加えて同時代の政治家や絵画を題材にしたカメオは好評を博しています。 ヴィクトリア女王をジュエリーのデザインにすることは当時よくあり、不敬などとはあまり考えられていなかったようですが、女王からの下賜品のミニアチュールや勲章用のカメオ以外では珍しいです。このカメオは女王の熱烈なファンが作らせたものでしょうか? ヴィクトリア女王の特徴を捉えた顔を彫っていますが、顔の部分はたった5ミリ程しかないことを考えれば、とても良い彫りだと言えます! |
ヴィクトリア女王の戴冠式 フランツ・ヴィンターハルター 若くして即位したヴィクトリア女王を決意に満ちた表情で描いています。この画家は他にも多くのヨーロッパの王侯貴族を描いていますが、どれも大変魅力的な仕上げりになるので、ヴィクトリア女王も彼を気に入っていました。 机の上の王冠には「黒太子のルビー」や「聖エドワードのサファイア」が取り付けられ、正統な王権を象徴しています。 |
ヴィクトリア女王の戴冠式 フランツ・ヴィンターハルター 同じテーマで描かれています。 ヴィクトリア女王はこの肖像画の為に、戴冠式で着たローブ(服)と冠を再度、身に着けたそうです。 ローブはいまでもケンジントン宮殿に保管されています(非公開)。 |
フレームは、カステラーニなどが得意としていた古代の発掘品を再現したジュエリー(Archaeological Jewellery) によく見られる撚り線と粒金が施してあります。 いくつもの小さな撚り線の輪を作り、その中に粒金を入れるという素晴らしい金細工です。 しかも、その外周は細い撚り線と太い撚り線のダブルの枠になっています。 |
シェル(貝)の曲面に合わせてカメオを彫り、枠にぴったりとセッティングしていることからも、作りの良さが分かります。
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ストーンカメオと違って凸凹で湾曲したシェル を彫ったカメオは、立体感が魅力で、それが シェルカメオの良さなのです! 唯、シェルは凸凹なだけにピッタリ合ったフレームを作るのは至難の業なのです。 このシェルカメオフレームの出来は完成度の高いハイレベルです。 |
美しい艶があり、湾曲しているので、少し斜めから見た時に優れたシェルカメオならではの良さが出るのです! |
15ct の刻印があります。 セイフティーチェーンがついています。 |
仮予約とお問合せはメールかフリーコール(0120-974-384 片桐)でどうぞ(pm11時までOK)携帯もOK