シオンエナメル(スイスエナメル) ブローチ アンティークジュエリー
実物大
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ブラウザによって大きさが違いますが、1円玉(直径2cm)を置いてみれば実物との大小の比率が分かります。

 これがスイスエナメルの中でも有名なシヨンエナメルです。
レマン湖畔に12世紀に立てられたシオン城はヨーロッパでも名城の一つですが、このあたりで作られたレマン湖の風景を描いたエナメルの細密画は、シヨンエナメルと言われて19世紀中期頃にとても評判を博したエナメルでした。

 少しでも七宝の経験のある人なら、七宝でこのような細密画を描くことがどれだけ大変なことかはお解りになる筈です。
 

  遠くにマッターホルン?らしき山が見えるレマン湖半の風景が実に美し描かれています。きっと当時の英国の裕福な人がスイスに旅行しておみやげに買って来た物でしょう。

 当時はカラー写真の絵はがきも無かったからこういう物で旅の思いでを楽しんだのでしょう。当時スイスに旅行出来た人たちは相当裕福な人たちだけですから、そんな人たちの為に作られた超高級なお土産品と言ったところでしょうね。

 フレームが15ctゴールドなのでエナメルの部分だけを買って来てイギリスでフレームを作らせたのだと思いますが、外側は磨いて艶のある金線と、無数の点を打った日本の金工で言えば魚子(ななこ)仕上げのような金線を縒った物で、その内側に模様を彫った物をセットしたダブルフレームになっています。


 このような美しい色彩のエナメル細密画は高度な技術と手間が掛かる為に1930年代で終わってしまっていますが、もし今作ったらおそらく100万円超えの価格になる筈です!

  現在作られているスイスの懐中時計でアンティーク風のエナメル細密画を描いた物は1000万円台の価格ですから(笑)。


スイスエナメル(シヨンンエナメル) ブローチ
スイス 1880年頃
4,5cm×5,2cm
フレーム:15ctゴールド(イギリス)
重量 13,1g
Sold

※※
エナメルの技法と歴史に付いては《知られざるアンティークジュエリーの魅力》の【エナメル】でご覧ください。

 

レマン湖半のシヨン城
スイス 風景
フレーム拡大
このフレームはとても凝った作りです!
シオンエナメル(スイスエナメル) ブローチ アンティークジュエリー
シオンエナメル(スイスエナメル) ブローチ アンティークジュエリー
裏にGeneve(ジュネーブ)と書かれています。

このスイスエナメルのブローチは、額装して壁に飾って楽しみ、身につける時はそこから外して使っては如何でしょうか?
額装代は見積もりをお出し致します。

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