フランスのアールヌーボーらしい優雅なゴールドブローチで、作家・デザイナーが制作した小さなメダルを原型として作られています。

瞳を閉じている少女に小鳥がそっと寄り添っているレリーフは浅彫りで優しげな印象です。首飾りには極小のローズカットダイヤモンドが使われています。

このブローチは何と言ってもフレームが最大の魅力のポイントです！！

アールヌーボーらしい曲線をダイナミックに使ったこの手のブローチには大変珍しい物で、「ト音記号」のような鋭いエッジを持つフレームは、同じアールヌーボーのジュエリーの中でも前衛的な感じがする見事なデザインです！！

『少女と小鳥』

アールヌーボー　ゴールドブローチ

フランス 1890年頃
18ctゴールド、ローズカットダイヤモンド
サイン C.S.
2.6cm、7.8g
￥318,000-

←実物大 ブラウザによって大きさが違いますが、1円玉（直径2cm）を置いてみれば実物との大小の比率が分かります。

メダル型のヌーボーのブローチの中には、凝った装飾に見えてもブローチと一体化した型で作られている物が多いので、このブローチのように、本体とは別のパーツとして本格的な彫金で作られているのは珍しいのです。


フレームはタガネで細かな模様を打って艶消しをして、コントラストを付けていますが、こういう所に作者のセンスの良さが感じられますね。

フレームは金の棒をたたいて太い細いのメリハリを付けてあり、その為に美しい立体感が出ているのです！！

ローズカットダイヤモンドはオープンセットになっています。

コインのような形状ではなく、箱形になっています。