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リボンの複雑な曲線に合わせてモーリオンという水晶をカットして留めています。 ダイヤモンドで縁取ったリボンの形は柔らかで素晴らしいのですが、中に嵌め込む石をこのような変形のカボッションカットにするのは、非常に大変なことなのです!! モーリオンは黒水晶とも言い、濃い茶色〜黒色のブラウン・クォーツです。 今、市場に出回っているモ-リオン(黒水晶)はほとんどが、放射線を人工的に照射して色を黒くした物なのです!! しかも、それを無処理の天然石と区別することができません。 一見、小さくて可愛いだけに見えるブローチに、手間を掛けた珍しい素材をセットしてあるのがアンティークジュエリーなのです!! 【参考】 |
中央の二つの大きな石がモーリオンで、両端の黒い石はオニキスです。 どちらも黒っぽい石なのですが、よく見るとモーリオンは僅かに茶色で、縞のような模様が見えます。 微妙な色と質感の違いを捉えています。 |
モーリオンとオニキスが滑らかで複雑な曲面を見せています。 |
ミルが打たれたシルバーの枠が、モーリオンの形にそって、微妙に揺らいでいるような曲線になっています! シルバーにミルを打ってあるのは珍しいですね。 アンティークのリボンのデザインでもこのような柔らかい表現がしてある物は少ないものなんです♪ 画面右に見えているオールドヨーロピアン・カットダイヤモンドも透明感のあるきれいな石です♪ |
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←裏から光を当てた写真。 セットされているモーリオンは非常に濃い茶色で、このように強い光を当てないと黒に見えます。左右で異なる模様の石が使われており、人工的な着色をされた物ではないことが解ります。 ダイヤモンドはオープンセッテイングになっています。 |
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モーリオン&オニキス リボンブローチ オーストリア 1890年頃 |
モーリオン(黒水晶)
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モーリオンとオニキスは変形のカボションカットのような特殊な形になっています。 液体が表面張力で滑らかに盛り上がっているような形に硬いクォーツを彫り、研磨して仕上げてあるのです。 それがリボンの形にフィットして違和感がないのは、いかに仕上げの完成度が高いかを物語っています。 |
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裏は金張りになっています。ピンはキャッチ付金具です。 |
左の画像はモリオンの裏側の拡大画像です。 当然ながらカットしただけでは、このように表面がザラついています。 この輪郭のカットだけでも変形で大変なのですが、あの美しい艶のある曲面はさらに手間を掛けて研磨していかなければならないのです! |
背景が黒だと、モーリオンも黒っぽく見えます。 |
アンティークケース付です。 |
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