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極めて珍しいレッド ブリストルグラス!!
ブリストル・レッド・グラス ブローチ イギリス 19世紀初期 SOLD
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ブリストル レッド グラスのブローチ!! とても深く上品な赤い色のガラスが、ぷっくりとしたハートの形になっていて、最初に見た時には大きなガーネットに見えたくらいです! ギロッシュエナメルのように、波形の地模様を彫ってあり、それが角度によって透けて見えて大変上品です。 エナメルを使ったギロッシュエナメルでも同じ効果は出せますが、ブリストルグラスを使った物の方が屈折率の関係からか、非常にクリアで、クリスタルのような透明感があります。 |
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ベネチアン・グラスでは、「金赤(きんあか)」と言って、ガラスの中でも最も高価で美しく、人気がある色があるのですが、これもブリストル・レッド・グラスと同じで金を使っているのです。材料にコストが掛かりますが、この製法でなければ出せない色なのです! ハートの赤いガラスの中には、ローズカットダイヤモンドで結び目の下にダブルハートがセットしてあります。割れやすくて堅いガラスに宝石をセットするのはとても難しいので、このようなジュエリーは作られた数も少ないのです。 現在は、ガラスはありふれた素材ですが、アンティークではブリストルグラスという18世紀後期から19世紀初期にかけて作られた宝石品質の色ガラスがあったのです。 ブリストルグラスは、高価な素材だったので、ハイクラスのジュエリーの素材として圧倒的な人気を博したのですが、そのほとんどは青い色でした。赤い色のガラスは技術的な面と、材料として純金が必要でコストが掛かったのでさらに少ないのです!! |
縁のローズカットダイヤモンドは、爪の部分が縦に切れ込みを入れたような装飾になっていて、古い時代らしい手間のかかった細工になっています。 ガラスをこのようなハート形の枠にピッタリあわせてセットするのは至難の技です。 |
暗い赤い色から、角度によって時々赤い色の地模様が見える様子は、ガーネットのようです。 ハートのデザインだったら、やっぱり赤がいいですよね♪ |
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左の二つはブリストルグラスを使ったジュエリーですが、19世紀初期の高級なジュエリーに使われていることがわかると思います。 左のブリストルグラスは紫色をしていますが、これはブルーの物よりも少ないです。 今回の赤色のブリストル・レッド・グラスは初めてです。 |
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ブリストル グラスとは James I (1566 - 1625)の時代に薪の取引が規制されると、ブリストルでは代替として燃料に使える石炭が取れたことで、窯業が盛んになりました。 後に、化学者の William Cockworthy (1705 – 1780)は陶磁器の染め付けには良質なコバルトを使う必要があることを発見しました。 ブリストルでいつブルーグラスが作られたかは定かではありませんが、この良質のコバルトと鉛ガラスの組み合わせが、最も豊かで深いブルーを産み出すことは確かです。 やがて、Cockworthy や Champion といった人々の努力で、ブリストリはイギリスだけでなく、ヨーロッパのガラス製品の中心地となりました。 当時は赤いガラスはほとんど無かったようで、1851年の英国万国博にブリストルのガラス職人が呼ばれ、そこで彼らは純金を材料として使った赤いガラスの作成を披露しています。 宝飾品にも使われるほど高品質の色ガラス、しかも赤色のものを作れたのがブリストルなのです。(イタリア半島にも秘伝のような形で製法はあったようです) |
裏もとても綺麗で、鏡面仕上げのようになっています。 安全ピンは、少し後の 1850年頃に着けられたと思われます。 |
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