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『馬と人物』 ドイツ 1840年〜1850年 6,3cm×5,7cm 重量 10,2g ¥298,000- 初めて見る大変珍しい構図のカーブドアイボリーです!! 二頭の馬の手綱を持った人物と馬が何かを見て驚いている様子なのでしょうが、人物を後ろ向きにすることで、 迫真力のある彫りになっています!! これは希に見る素晴らしいカーブドアイボリーです!!♪ |
これだけの繊細な細工の物は一見付けるのが怖いとさえ思われるかも知れませんが、繊細な彫りの足や角は内側で、上部の木の枝は繊細に見えても縦に厚みがあるのでそれほど神経質にならなくても充分身につけて楽しめると思います。形ある物はいつかは壊れるのが当たり前なのです。どうせ壊れるのなら本当にその魅力を知る人の胸で命絶えた方が良いのではないかと僕は思いますね・・。 多くの方はこんなに繊細な彫りの物は怖くて付けられないと言われますが、黒のベルベットのドレスの胸元に付けたら、高価なダイヤモンド・ジュエリーにも負けないと思います!♪ こういう作品は使わない時は額にセットして飾って楽しまれるのが良いと思います。有名画家のリトグラフなんかよりずっと良いと思いますね。額装は見積もりをお出し致します。 ※左の馬の尻尾が欠損していますが、これだけの希少価値のある繊細な彫りなので、この価格なら充分許せる範囲のことだと思っています。 |
二頭の馬の表情がとっても良く彫れていますし、後ろ姿の人物は帽子からはみ出した髪の毛などを巧みに表現しています!! 樹木の生い茂った葉の繊細な彫りや、外側のフレームの力強い彫りも素晴らしい!! |
馬の足の筋肉や尻尾、それに馬の向こう側にいる人物の足も巧みに彫られています! 細部まで手抜きの無い見事な仕事ぶりがはっきりと感じられる素晴らしい彫りです!! 左 の馬の尻尾が無くなっているのがちょっと残念ですが、今まで見たことのない大変珍しい構図ですし、この価格なら充分許せる範囲のことと思っております。 傷は他にはありません。 |
立体的な彫りなので斜めから見ても素晴らしいのです! |
象牙の色や艶など、コンディションは、左の馬の尻尾以外はとても良い状態です! |
カーブドアイボリーは、ぜひ、額装して飾って楽しんで頂きたいですね♪ 僕のお客様のOさんはプロの額装家なので、良心的な価格で、とても素敵な額装をしてくださいます。 額装のページをご覧ください。 |
後ろ向きの人物と馬は、略してはありますが裏側も彫ってあるのが素晴らしい!! |
カーブドアイボリーの故郷は、スイスの国境に近いドイツのシュヴァルツヴァルト(ドイツ語で黒い森)地方のアーバックという街です。シュヴァルツヴァルト西部には温泉保養地として知られるバーデン・バーデンがあり、自然に恵まれた地方です。こんな素晴らしい自然の中でカーブドアイボリーが作られたことを知ると、僕も何だか嬉しくなります!♪ |
冬の厳しい地方なので、象牙細工、鳩時計、おもちゃの製造などの精密産業でも知られています。そもそもは、厳しい冬の降雪期をしのぐために発展していったと考えられ、フルトヴァンゲンにあるドイツ時計博物館では、時計産業と時計職人の歴史が紹介されています。シュヴァルツヴァルトのカーブドアイボリーは、日本で言えば北海道のアイヌの木彫りのような物だと思います。だからこの鹿のブローチのような素晴らしい作品でも、ブローチの金具に金を使っていないのです。 この鹿のブローチのような人間業と思えない超細密彫りは、研ぎ澄まされた神経と高度な技術が必要です!それが出来たのはこの画像のような厳しい冬の中で生活していた人たちだからこそなのでしょう。 |
美しい湖や森の豊かな自然の中で生きて来た人たちだから感性も豊かだったのだろうなと思います。 |
黒い森と言われる美しい森や川などの自然に恵まれたシュヴァルツヴァルト地方には、当時は沢山の鹿が生息していたので、森の中の鹿をモチーフにした象牙細密彫りが作られるようになったのだと思います。カーブドアイボリーを作っていた人たちは、鹿は食糧でもあった身近な動物だったでしょうし、鹿の生態や体も良く知っていてから、これだけの見事な象牙細密彫りが作れたのだと思います。 19世紀のヨーロッパのカーブドアイボリーは、フランスやイギリスでも作られていますが、花や植物をモチーフにした物が大半で、彫りもシュヴァルツヴァルトの鹿のような細密な物ではないので、アクセサリーとして付けやすくはあっても、職人の高度な技に感動するような物ではありません! 僕はカーブドアイボリーの故郷シュヴァルツヴァルトがこんなに美しい自然に中にあることを知って、いつかは行ってみたいと思いました。カーブドアイボリーの鹿を身に付けて、19世紀に カーブドアイボリーの鹿を彫っていた人たちの子孫に会い、これは貴方達の先祖が作った物なんですよと、酒でも一緒に飲んでお話したら楽しいでしょうね・・・。 |