４カラーゴールドのフレームのついたエナメル・ミニアチュール

暖炉のそばの親子の団らんを描いたエナメル・ミニアチュール！！

家庭の微笑ましい情景を描いているのですが、絵としての出来映えが素晴らしく、赤ん坊を描いている女性は、聖母子像にさえ見ます。

エナメルでない普通の細密画でさえ難しい技術なのに、エナメルで細密画を描くということは、少しでも七宝焼きの経験がある人なら、絶対に出来る訳がないと思うほどの超難度の技術なのです！！ しかも絵画と違い、1000年経っても変色しない永久に変わらぬ作品なのです。

エナメル細密画（ミニアチュール）について詳しくはこちらをご覧下さい。

もう一つ、見逃してはならないのは、４カラーゴールドの素晴らしいフレームが付いていることです！！

金に無数の点をタガネで打って艶消しをし、そこにカラーゴールドで草花を彫金したフレームは見事という他なく、高級なジュエリーにしか施されていないこのような金細工のフレームが付いているのは、中のエナメル画が素晴らしいことの証なのです！！

マルチ・カラーゴールドについて詳しくはこちらをご覧下さい。

エナメル　ミニアチュール　ブローチ

フランス　1850-60年頃

エナメル、マザーオブパール（裏）
４カラーゴールド 18ct
(レッド、グリーン、イエロー、ホワイト）

4.5cm x 3.8cm、14.1g

￥422,000-

名画には良い額がついているものですが、この４カラーゴールドのフレームもエナメルの細密画を引き立てていて、この一体感が良いですね♪

最高のミニアチュールとゴールドフレームが楽しめるのですから、これは、破格のお値段です！！♪♪

暖炉の部分に少しだけ傷がありますが、この全体のコンディションから見れば問題にならない程度です。

女性のスカートなどの部分の印影の付け方は素晴らしいですね！！

服のひだも柔らかく丁寧に描かれています！！

小物やジュエリーに描かれるデザイン的なエナメル画ではなく、元になる大きな絵があったのではないでしょうか。

床に差した光は影の部分と強烈なコントラストになっていて、外からの光であることを示しており、女性が向いている方向から差しているので、夫が丁度帰って来たのではないかと想像できます。

↑幼児が眠りこけています。きっと眠りにつくまで、母親が手を握っていたのでしょう。

木の枠のようなものは、幼児用の椅子なのでしょうか？

裏にはマザーオブパールをセットされています。

ピンもオリジナルで全体的に良い状態です。

フランスの地方の試金局のマーク（ボルドー？）とメーカーズマーク（不明）が押されています。