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ジョージアン マルチユース ブレスレット 『Day & Night』 フランス 1820年頃 ダッチローズカット・ダイヤモンド、18ctゴールド ダイヤモンドのパーツの時:長さ15cm+ 20,4g ゴールドのパーツの時:14,5cm+ 25,9g ベルトの幅 3cm フィッテッドケース付き Sold 昼はゴールドだけのブレスレット、夜の舞踏会ではダイヤモンドのブレスレットとして使われた前代未聞のブレスレット!! パーツを作れば、繊細な金細工のペンダントとローズカットダイヤモンドのペンダントとしても使えるマルチユース・ブレスレット!!♪ 紀元前のエトラスカンを思い出す素晴らしい粒金細工&繊細優美なカンティーユ!! ベルトは極細の金線を編んだ弾力性のある物なので、付け心地満点!! カットの面数が多く、輝きの強い魅力的なダッチローズカット・ダイヤモンド!! |
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貴族階級の女性たちは、昼に大きなダイヤモンドを使ったジュエリーは付けないものなのです。このブレスレットはその為にフェイスの部分を昼と夜とで取り替えて使うように作られているのです。まずは昼に使う時のゴールドブレスレットのお話を致しましょう。 19世紀初期の金が非常に高価だった時代だけに、少ない金で見栄えのするジュエリーを作る必要があったので、古代ギリシャやエトルリアの遺跡からのゴールドジュエリー発掘もあり、エトラスカンに見られるグラニュレーション(粒金細工)やこの時代を象徴するカンティーユ(線状細工)の技法を用いた、繊細で美しい金細工が金細工のジュエリーが作られたのです。 繊細なゴールドジュエリーとしては、歴史上最も高度な技術で作られたのは古代ギリシャやエトルリアのゴールドジュエリーですが、それ以降の作品では19世紀初期(ジョージアン)に最も優れたゴールドジュエリーが作られているのです!!♪ |
このブレスレットは斜めから見ると、粒金、カンティーユ、手編みのメッシュの素晴らしさが良く分かります!♪ 宝石もエナメルも一切使わずに金細工だけで、これほど繊細で美しいジュエリーは、あの紀元前のエトラスカン以外では、僕はこのブレスレット以外では知りません!! |
メッシュのベルトの端のカンティーユと優美な曲線の金線の金具は、素晴らしい粒金とカンティーユのフェイスと良くマッチしています!♪ このブレスレットは高度な金細工の魅力だけではなく、作者のセンスの良さを感じさせるデザインの素晴らしさも感じる類い希な秀品です!!♪ |
中央のカンティーユの縁取りに付けられた粒金の集合体は、これはエトラスカンかと思いたくなるよう素晴らしい粒金です!!♪ 粒金とカンティーユのコラボが素晴らしいではありませんか!♪ ジョージアンの粒金の中でも、僕がこの40年間で初めて見る素晴らしい粒金です!! もの凄い沢山のパーツをすべて手作りで作り、それを蝋付けする作業は、想像を絶する高度な技術と大変な手間を掛けないと出来ないことです!! こういう繊細な金細工は、ゴールドラッシュが始まる1840年頃からは姿を消してしまっています! それは金が市場に充分に出回り、金の価格が下がることで、面倒な思いをして細工をしなくなるのと、新しい富裕層が繊細な金細工の魅力を理解出来なかったからだと思います。 そして20世紀に入ると、革命的新素材のプラチナの人気で、金細工の技術は衰えてしまうのです。 |
これだけ大きく拡大しても仕事の粗さは微塵も感じられないのは、如何に高度な技術で作られたかの証です!! それにほんの僅かな傷みがあるだけの素晴らしいコンディションは、これだけの繊細な金細工で200年も前に作られたことを考えると、これ以上はあり得ない素晴らしいコンディションなのです!! |
カンティーユの上に付けた粒金の集合体は、古代の金細工を彷彿させるものです!! |
カンティーユの上に付けられた粒金の集合体と、周りの沢山の小さなカンティーユは、まるで金の花のように美しい!♪ |
中央の粒金の集合体は楕円形のカンティーユの上に付けられているのが解ります。それで前面から見ると、カンティーユの縁取りのように見えるのです!! このような細工は過去に見たことも聞いたことも無い極めて希な細工です!! 沢山付いている小さなカンティーユと粒金が棒状に付いている部分は裏の縁にミルを打って装飾されています!! 見えない裏までも大変な手間を掛けて作っているのは、このブレスレットをオーダーした貴婦人の美意識の高さを物語っているのです! そしてそれに答えた作者のクラフトマンシップにも思わず敬意を表したくなります!♪ |
立体感を出した作りです。 |
金具には名前らしく文字が彫られていますが、作者のサインなのか、持ち主の名前なのかは解りません。 |
夜はキャンドルの灯りで美しく輝くダイヤモンドブレスットに変身です!! |
このダイヤモンドはローズカットの中でもダッチローズカットと言われるカットの面数が多いカットだけに、よりダイナミックな輝きがあるのです!♪ |
200年の時を感じさせる古のダイヤモンドと、19世紀初期の象徴とも言える粒金細工とカンティーユのコラボは何と魅力的なこと!♪ |
ダイヤモンドの形は、綺麗なラウンドではなく、厚みのある物で、意外性のある輝きが魅力です! プラチナ台に完成度の高いオールドヨーロピアンカット・ダイヤモンドとは違う魅力があるのです!! |
ダイヤモンドの形は200年時を感じさせます。 |
裏に金具がありますが、これはこれをドレスに留めてブローチとして使う為の金具だと思います。 その金具にまで模様を彫金してあるのには驚きます! ゴールドだけのフェイスと同じように、裏にまでミルを打った素晴らしい細工です!! |
Aの部分を見てください。 こんな部分にまで模様を彫金してあるのです!! |
メッシュのベルトの端のカンティーユと優美な曲線の金線の金具は、金細工のフェイスとダイヤモンドのフェイスの両方に良くマッチしています!♪ このブレスレットは高度な金細工の魅力だけではなく、作者のセンスの良さを感じさせるデザインの素晴らしさも感じる類い希な秀品です!!♪ |
この極めて細い金線で編まれたベルトはまるで布のようにしなやかで弾力性があるので、填め心地は満点です!!♪ これを初めて手に持った時に、少し伸びるのでビックリしたんです(笑)。 |
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大きく拡大しているので繊細さが余り感じられないかも知れませんが、実物は驚くほど繊細でしなやかなベルトです!!♪ これほど細い金線で編んだベルトはこれ以外では見たことがありません!! |
ベルトの左右に付いている金具の何と美しい事!! 繊細なカンティーユと優美な金線のコラボは、作者のセンスの良さの証です!♪ |
如何でしたでしょうか? 『Day & Night』ジョージアン マルチユース ブレスレットの魅力をお解り頂けましたでしょうか? ダイヤモンドのフェイスの裏に金具が付いているので、当時の持ち主もこれをブローチとして使ったことが伺えます。 この二つのフェイスは、ブレスレットの金具と同じ物を作ることで、本体をいじることなくペンダントとして使えるようになるのです!!♪ だからペンダントとしても『Day & Night』として使えるマルチユースジュエリーとしてお使い頂けるのです!!♪(加工代はそれほど掛からないと思いますが、見積もりをお出し致します。) 僕は、長い宝飾の歴史上、古代ギリシャ、エトルリアの金細工に次ぐハイレベルの金細工のブレスレットとしては、この価格は安すぎるとさえ思っています!! この二度と出会うことの無い名品と、現代の500万円以上もするブランドジュエリーのどちらが価値あるものかを考えれば一目瞭然です!! このブレスレットに比べれば、ブランドジュエリーなどは『月にスッポン』『提灯に釣り鐘』ほどの差があるのですから!! 200年の時を経た小さな芸術と言える優れたアンティークジュエリーは、時が経てば経つほど価値が高くなりますが、材料の価値しかないブランドジュエリーは、時が経てば経つほど価値が無くなって行くのです!! |
アンティークではありませんが、作りの良い皮のフィッテッド・ケース付きです。 |