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驚異の立体感!! エセックス・クリスタルの傑作!! |
エセックス・クリスタル ブローチ |
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この作品は、鳥のポーズと表現にもぜひ注目して頂きたいのです! 今にも飛び立とうとしているか、飛んで来て枝に留まったかのどちらかの動きを感じるポーズなのが素晴らしいですし、羽を広げているだけにリバースインタリオならではの立体感が出ているのです!! |
羽を広げたポーズをインタリオとして彫ることが如何に難しいかを僕は解って頂きたいのです! |
エセックス・クリスタルでは鳥のモチーフが好んで使われていますが、そのほとんどが静止した羽を畳んだポーズです。それは羽を広げたポーズをインタリオで彫るのが如何に難しいかの証しなのです! |
羽を広げたポーズは立体感を出せますし、このようにどの角度から見ても立体的な彫りの巧みさを味わえる素晴らしい作品になっているのです!! |
この角度で見ると、ポコッと出ている木の枝と鳥の間には隙間が空いていることが解ります。画像では解りにくいかも知れませんが、実物を見て頂くと彫るのが如何に困難な構図かをきっと解って頂けると思います! |
鳥の足がしっかりと枝に留まっているのが良く表現されています。 木の枝の細部まで表現された彩色の巧みさが良く解ります! |
側面から見ても木の枝が美しいのは、立体感を出せる水晶のリバースインタリオならではなのです! エセックス・クリスタルは、水晶の中に閉じ込められた彫刻とも言える実に面白い物だと僕には思えます。 |
水晶の厚さの限界まで彫るのは危険で難しいことなのです! この作者が如何に高度な技の持ち主かが解るというものです!! |
作者の『どうだ参ったか!』という声が聞こえて来るような驚異的な凄さを感じます!! |
エセックス・クリスタルは、20世紀初頭になると、小型の女性向きの簡単な細工の物しか作られなくなってしまい、やがて姿を消してしまっています。 それは余りにも高度な技術が必要とされることと、それが分かりにくく、難しい細工にお金を払う人たちがいなくなってしまったということでしょう。 プラチナの登場で宝石がメインのエドワーディアン様式のジュエリーが好まれるようになったからかも知れません。 だからプラチナの登場以前の19世紀のジュエリーに細工の面白さの作品が圧倒的に多いのです! |
Nakagawa Collection 画像かここをクリックしてご覧ください。 |
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この二つの作品もモチーフの特徴から同じ作者の作品だと思われます。 エセックス・クリスタルは、19世紀ならではの独創的な技法を駆使して作られた魅力溢れる芸術です!!♪ 僕が過去に扱った作品とエセックス・クリスタルの技法に付いての詳しい説明も読んでみてください。 |