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初期アールデコ エメラルド&ダイヤモンド ブレスレット イギリス 1920年〜1925年頃 エメラルド、オールドヨーロピアンカット・ダイヤモンド、プラチナ、 ガラード社のフィッテドケース付き 17mm×183mm 重量 46,5g SOLD このブレスレットは英国王室御用達GARRARD社で扱われた作品なので、GARRARD社のネーム入りのケースに入っているのです。 GARRARD社は、1843年ヴィクトリア女王により戴冠用宝飾品を作るクラウンジュエラー(王冠宝飾職人)に指定され、現在のエリザベス二世に至るまで歴代英国王の王冠を製作、補修しています。 ウイリアム王子がキャサリン妃に婚約指輪として贈ったサファイアのリングは故ダイアナ妃の婚約指輪だったものですが、この指輪を作ったのもGARRARD社です。 現在のGARRARD社は世界一の資産家と言われているブルネイの国王に買収されて、1998年には英国王室御用達のアスプレー社との統一ブランドとしてアスプレイ&ガラードとなり、店舗もリージェントストリートから移転しています。 20年〜30年前のGARRARD社はアンティークジュエリーも扱っていて、僕も30数年前に見に行ってことがありましたが、さすがにハイクラスのアンティークジュエリーだけで、当時の僕にはとても手が出ないほど高価な物だったのを覚えています! このブレスレットのケースにはREGENT STREETと書いてあることと、ケースの箔押しやフィッティングの状態から、このブレスレットは1960年代ぐらいに、GARRARD社で扱われた物だと思われます! それだけに、この『エメラルド&ダイヤモンド ブレスレット』は、世界で最も古いクラウンジュエラーの一つであるGARRARD社のお墨付きを得た、初期アールデコの素晴らしい作品なのです!! |
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この五個のエメラルドは完璧に色が揃っています!! ハイクラスのエメラルドで、これだけの大きさの五個の石をすべて同じ色合いに揃えることは、現代の人工処理された石ならいざ知らず、無処理の天然のままのエメラルドでは、いくら1920年頃の石とは言え、非常に難しいことなのです!!! だから普通ならコロンビア産のエメラルドだけを使うところを、このブレスレットの場合は、コロンビア産だけでなく、タンザニア産などの他産地の石を使ってまでも、完璧に同じ色合いのエメラルドを五個揃えることに拘って作っているのです!!! それだけにプラチナのフレームの作りも、空前絶後の高度な技術を駆使して作られていますし、多数の小さなダイヤモンドもすべて上質の石でカットも優れた物が使われているのです!!! 次にこのブレスレットに使われているダイヤモンドについてのお話を致しましょう。 |
このブレスレットはエメラルドの美しさもさることながら、大きなダイヤモンド(0,5ct)だけでも合計2,5ctもあり、隙間無くびっしりと留められた小さなダイヤモンドの数が半端じゃないのです!! ブレスレットはブローチやペンダントに比べて長さがあるので面積が広く、しかもこのブレスレットは普通より巾が広いので、相当な数とキャラットのダイヤモンドが使われているのです!! しかもほんの一部の石を除いてほとんどの石がローズカットではなくて、オールドヨーロピアンカット・ダイヤモンドが使われていますが、これはハイクラスのジュエリーの証しなのです!! ダイヤモンドのカットは、オールドヨーロピアンカットでも当時の最先端のトルコフスキーカットに近い優れたカットですし、これだけびっしりと密集して留めてあるので、その輝きは、澄み切った夜空に輝く満点の星空を見た時の何倍も美しい程です!! 画像ではダイヤモンドの輝きが全く出ていないので、残念で仕方ありませんが、実物を光の下でご覧になれば、納得して頂けることを確信しております!! これは余談ですが、この文章を書いている時に窓からの太陽光でブレスレットのダイヤモンドが燦然と輝き、余りの美しさに驚きの声をあげてしまいました!! まあ、このブレスレットは太陽光の下で付ける物ではないにしても、ホテルやレストランなどの影が綺麗に出る照明の下では、美しく輝き、見る人の心を捕らえることでしょう!♪ |
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普通のブレスレットは上の画像1と2のように、小さなパーツを蝶番でつないであるものですが、このエメラルドのブレスレットは一見そのようには見えません!! |
ここまで拡大すると微かに細い切れ目が見えているのに気づかれましたでしょうか? 実物をフラットに置いてあるのを見ても、実物を肉眼で見ても全く気がつかないのです!!! このことがいったい何を意味するのか、皆さんにも考えて頂きたいのです! |
ほら、側面の見事な彫金の部分をよ〜く見ると、小さなパーツを蝶番でつないでいるのが解るでしょ!? でも、フラットな場所に置かれた拡大画像を見ると・・・。 これだけ大きく拡大しても、切れ目が全く解らないのです!!!!! こういう細工の物は、僕は41年間もこの仕事をしていますが、見たことも聞いたこともありません!!!!! |
アンティークの相当高価なブレスレットでも、この画像で言えば、A〜Iまでのような9個のパーツを蝶番でつないで、曲がるように作っているものですが・・・、 |
このブレスレットは空前絶後の独創的な蝶番を使って、何と上の画像のA,E,Iの部分までもがそれぞれ三つのパーツで作られており、独創的な蝶番で曲がることで腕に綺麗にフィットして付け心地は満点ですし、美しく見えるのです!!♪ |
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このブレスレットの作者は、腕に巻き付けるブレスレットの構造上の制約、つまり多数のパーツをつなぎ合わせないと、腕にフィットしないという問題を解決したうえで、デザイン状の制約を無くしたかった筈なのです!!! |
作者は多数のパーツをつないだデザインではなく、このデザインのブレスレット作るために、大いなる賭をしてまでこのブレスレットを作った筈だと僕は思っています!!! |
ここまで大きく拡大すると細い切れ目の一部が見えますが、このエメラルドが付いたGHIの部分は、まずこの形の一枚のプラチナのプレートを作り、糸鋸とタガネで透かしを入れ、次に超薄い特別の糸鋸を挽いて三つのパーツにしているのです!!!! |
いくら特別の細い糸鋸で挽いたとは言え、肉眼では全く見えないほどの細い線で、しかもフラットな所に置いた時に隙間が待った見えなくなるようなつなぎ方をしてあることにも驚きます!!! |
このような蝶番は作者がこのブレスレットの為に、試行錯誤のうえ作った物に違いないのです!!! 普通の蝶番では約100年近くも経っている訳ですから、もっとガタガタになって切れ目がはっきり見えるようになっている筈なのです。 |
これだけの高度な技術を駆使してこのブレスレットを作ったのも、この美しい五個のエメラルドが如何に価値ある美しいエメラルドかの証しなのです!!! |
『現代の色石とアンティークの色石の違い!!』 |