シェルカメオ　ブローチ　アンティークジュエリー

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シェルカメオ　ブローチ
『ゼウス』

イタリア　19世紀中期

フレームはイタリア又はイギリス　15～18ctゴールド、

5,5cm×5cm
重量　17,7g

SOLD

19世紀中期のシェルカメオとしては最高ランクの作品です！！♪

人物の目鼻立ちの彫りの巧みさは目を見張るものがあります！！♪

蒲の穂を髪飾りにした珍しい構図ですし、髪の毛と髭の彫りもまた見事です！！♪

アンティークのカメオはフレームも見所なのですが、このカメオのフレームは彫金も縒り線も19世紀中期の最高水準と言える素晴らしい出来映えです！！

こういう柔らかなタッチを感じる繊細な彫りが、ストーンカメオの彫りとは違う、シェルカメオならではの魅力なのです！！♪

ガマの穂を飾った髪と、それに良くマッチする豊かな口ひげの表現が何とも見事です！♪

19世紀中期のシェルカメオとしては、標準サイズで、現代のファッションにも使いやすい大きさだと思います！

シェルカメオは裏からの若干の透過光があると、地の色が変化するので、見ていて楽しいんです♪

名画にはそれに相応しい額縁がついているものですが、それはカメオも同じなのです！

現代の作家物のシェルカメオも、まあまあのレベルの物もありますが、フレームは全く駄目ですからね！

何種類もの縒り線とコイル状の細工は、非常に高度な技術を要する物で、すごく細い金線を加工しているのですが、こんなに細い金線は今では作ることさえ出来ないのです！！

この縒り線を組み合わせた細工も見たことがないような珍しい細工です！！♪

刀の鍔など日本の刀剣小道具は、金工と言われているジャンルですが、金工に関しては日本が圧倒的に世界最高の水準です！！

左の画像の植物モチーフの部分は、金工の技法の中でも魚子仕上げと言われる技法でこれはヨーロッパの19世紀のゴールドジュエリーでも使われている技法です！

金にタガネという道具で極小の点を打ち、半つや消し状態にして、その無数の点の繊細な輝きが美しいのです！！！♪

これはとても高度な技術ですし、大変な手間もかかる細工なので、19世紀のゴールドジュエリーでも可成りのハイクラスのジュエリーだけに見られる細工なのです！！

シェルカメオのフレームでこれほどの素晴らしい彫金がなされている作品は、極めて珍しく、それはこのシェルカメオが如何に優れた作品であるかの証なのです！！！