「ニケを従えるアテナ」 インタリオ 古代ローマ 紀元前100年頃 コーネリアン
インタリオは沈め彫りですが、画像ではすべて浮き彫り(カメオ)に見えています。

このインタリオは紀元前100年頃の古代ローマの指輪です!!
古代ギリシャ〜古代ローマ時代はまだ宝石を複雑にカットする技術はなく、丸く擦りあげるカボッションカットだけでしたから、最も人気があった宝飾品はこのようなインタリオだったのです。それ故原始的な道具しかない時代に想像を絶する膨大な時間を掛けてこれだけの細密な彫りのインタリオが作られていたのです。

このインタリオは、わずか1.3cm×0.9cmの深い赤の美しいコ−ネリアンにアテナの特徴を掴んだ全身像が彫られています。
カメオ(浮き彫り)は小さい石にこれ程の表現は出来ません、インタリオは沈め彫りですから、このぐらい小さなスペースでも細部までの細密な表現が可能なのです!まさに世の中でで一番小さい彫刻と言えるでしょう。小さいからこそ感じる美しさや魅力はインタリオならではですね!♪
カメオとインタリオは両者とも芸術性が高いジュエリーですが、古代のインタリオは肉眼では分からない程、細かい表現がされていたり、彫りの線に自由な精神が宿っていたりして魅力溢れる不思議な美しさを感じさせます。また、現代の高性能のカメラで撮影したり粘土に押したりして初めて、細部に渡る素晴らしい表現力が姿を表すのですから、本当に奥が深いですね。小さいが故に感じる美しい世界、不思議な魅力は見る者の想像力を豊かにしてくれます、繊細な美を好む日本人の美意識の琴線には、特に訴えかけてくる魅力があるのではないでしょうか。

このような古代の細密な彫りのインタリオは目で見て彫っているのではないのです。100%感だけで彫っているのです!!
それは僕がいつもはめているこのインタリオを見れば一目瞭然なんです。(まずはこのページからご覧ください。)




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