たった1,3cmのブラックアゲートに騙し絵を彫ってある古代ギリシャのインタリオなんて、今まで見たことも聞いたこともありません！
左上のバックライトで撮った画像で、まるで木星のような縞模様が、右上から左下にグラデーションがかかって入っているのが見えますが、それを巧みに生かした構図は、この作者の類い希なる才能を知らしめるところです。
老獪なゼウス（ローマ名ジュピター）の頭部の右上から、精悍なアレス（ローマ名マルス）の顔にかけて、スポットランプを当てたような光景は、2000年以上も前の幻想の世界に見る者を引きずり込みます。 本当にこの素晴らしい表現力とそれを裏付ける高度な技術には驚くばかりです。

「軍神アレス＋天空の支配者ゼウス＝知恵と戦争の女神アテナ」
↑皆さん、この意味がお解りでしょうか？
アテナは軍神でもあるし、ゼウスの娘ですから、アレスとゼウスの二つの顔はアテナを意味するのです。

ギリシャ神話