「木の葉」

インタリオ　リング
「木の葉」
古代ギリシャ（ヘレニズム）　紀元前2～3世紀頃
アゲート、22K
0.6cm×0.8cm
サイズ　2以下

このインタリオの魅力を画像で表現するのは、最高のカメラを使ってプロのカメラマンが撮っても不可能です。これは自分で手にとって見ないことには絶対にその魅力は解りません。
それはこのインタリオの魅力が、小さな物だからこそ感じる美しさにあるからです。
僕は一目見て、この指輪に彫れました。四層の美しい層を含んだアゲートを縦にカットして、蔦の葉を1枚さりげなく彫ってあるのですが、それがなんとも新鮮な驚きを感じさせるのです。これほどのシンプルで繊細な作品は見たことがありません。線描の美を感じるし、その素材に合ったモチーフを彫った作者の見事な感性には目を見張らせるものがあります。純金に近いゴールドの、二千数百年を経た古びた輝きと相まって言葉では表せない美しさと雰囲気がこの指輪にはあるのです。

ギリシャ神話