インタリオ リング&ペンダント 「軍神アレスの壺」 古代ギリシャ 紀元前3世紀頃 コーネリアン 縦 0.9cm × 横 0.8cm 画像左は、同時代のニコロのインタリオ「ヘルメットを持ったアレス」です。これもとても小さなインタリオです。 近日中に古代ギリシャのインタリオのページにUP致します。 画像ではカメオ(浮き彫り)に見えていますが、これはインタリオ(沈め彫り)です。 インタリオは写真にすると何故かカメオになってしまうのです。
僕はこのインタリオを手にとって見た時、思わず「お〜!」と声をあげてしまいました。 たった9mmのすごく小さなインタリオなのに、赤い光の中に浮かび上がる軍神アレス(ローマ名マルス)の壺は、僕を古代ギリシャの神話の世界に導いてくれるのです。これは正に時を超えて語りかける小さな芸術です! よく見ると、壺が浮かび上がって見えるようにインタリオの面はフラットではなく、全体に丸みを帯びた形で、裏は斜めにカットして中心部はフラットな形になっています。それによって光輝く輪の中にアレスの壺が浮かび上がって見えるのです!! 壺の中央には軍神アレスのシンボルの特殊な種類の犬が躍動感溢れる姿で彫られおり、壺の両肩には動物?の顔らしきものが彫られています。このインタリオのように極小のインタリオは、画像で大きく拡大して見ることでその彫りの素晴らしさは解るのですが、実物を手にとって見た時の、極小のインタリオだからこその衝撃は伝わって来ないのが残念です。 これはとても小さな物ですから、裏から光を当てて見て楽しむためにも、スイベル(回転式)リング&ペンダントにして使えるように作りました これは美術館にあるべきの極めて希少価値の高いインタリオですが、もし、美術館で見たとしてもガラス超しに離れて見る状況では、決してその不思議な魅力は伝わらないと思います。 同じぐらいの価格のどこの宝石店でも売っているようなダイヤモンドの指輪より、この「アレスの壺」がどれ程魅力あるものか、皆さんにもお解り頂ければと思います。 古代ギリシャ時代からインタリオは主に男のジュエリーとして作られて来ました。それは人に見せるための物ではなく、自分の美意識を満足させるためのジュエリーだからです。 ルーブル美術館の公式HPで古代ギリシャの彫刻をご覧ください。
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