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このインタリオを見ているとエンシェントジュエリーならではの不思議な面白みさを感じますね〜♪ このインタリオは古代ローマ1世紀頃に作られた物で、 おそらく魔術或いは魔術師に関わる物だと思われる不思議な魅力に満ちたインタリオなんです!!♪ このインタリオには二つの顔と勝利の女神ニケ(左上)が彫られています。左の顔がモディウスと言う独特の帽子を被って髭を生やしたセラピス神で、右の顔はイシス神です。そして二つの顔は古代ローマ神ヤヌスを象徴するものです。ヤヌスは、ローマ神話の出入り口と扉の神で2つの顔を持つのが特徴です。1年の終わりと始まりを意味し、1月を司る神で英語の1月であるJanuaryの語源(ヤヌスの月)でもあるのです。 ギリシア神話のゼウスと、エジプト神話のオシリスを融合させたセラピス神は 、冥界の神でもあり、アレクサンドリアのセラペウムを中心にギリシア・ローマなどでも崇拝されました。 イシスはエジプト神話の豊饒の女神でセラピスの妻でもありました。イシス信仰は、共和政末期にローマへ持ち込まれて発展し、ほぼローマ帝国全域で崇拝されましたが、イシスがホルスに授乳する様子などが、イエスの母・マリアへの信仰の元になったといわれています。また、ナイル河畔のサイスに大規模な神殿があったことでも知られています。 イシスはまた、神話的物語では強力な魔術師的存在として描かれ、その力を用いて父ラーから支配権を強引に奪い取ったという神話も残っています。 ゼウスとオシリスとの融合であるセラピスと、魔術師イシスの二つの顔が双頭の神ヤヌスを象徴するなら、勝利の女神ニケはいったいどんな意味があるのでしょう???本当に考えれば考えるほど不思議ですし、面白いですね〜。 それにこの「魔術師」のインタリオは、石の質感が良いですね〜!!♪ 如何にも古代の天然のアメジストならではの雰囲気があるんですよ♪ 斑のある色合いと内包物が「魔術師」のイメージにぴったりなんだから本当に感心します!彫りは稚拙ではあってもこのような石を見て「魔術師」を彫ろうと思った作者のアーティストとしての閃きは尋常じゃないですよ! 18世紀以降のインタリオに比べて稚拙なイメージを受けるかも知れませんが、古代のインタリオは18世紀以降のインタリオのような商品としての見栄えのする工芸品とは違う魅力があるのです! 型にはまらならない生き生きとした彫りと、人工的な臭いがしない、自然な感じの面白みの石を使った古代のインタリオは工芸品の域を超えた小さな芸術品と言える物なのです!!僕は19世紀中期以降のカメオなどに比べて古代のインタリオが比較にならないぐらい低価格だと思います。 こういう面白みのある古代のインタリオを見ていると、コレクションの対象としては最高に楽しい物だと思えますね♪ ※参考 《セラペウム》 セラピス神はプトレマイオス2世によって、ファラオ時代の宗教観念とギリシアの宗教観念を結び付ける目的で、創造されました。セラピスという名前は古代エジプトの神々、オシリス神とアピス神の名前を結合することによって創られました。この新しい神の創造の後、サッカーラの聖牛アピスの埋葬地もアレクサンドリアのポンペイの柱の近くの回廊も「セラペウム」と名付けられました。 |
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エジプト・ローマン インタリオ 《魔術師》 アメジスト 古代ローマ 1世紀頃 15mm×10mm |
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- All Planning, Design & Photo by Gen Katagiri -