Kerajaan Majapahit ring マジャパヒト王国の女王
15世紀・マジャパヒト王国の指輪
マジャパヒト王国の女王1427-47

元 マルコポーロ ティムール帝国 ローマ帝国 東ローマ帝国 鎌倉時代 南北朝時代 室町時代 ヴァスコ・ダ・ガマのインド航路開拓 大航海時代 ペスト ルネサンス 百年戦争 アステカ インカ帝国 十字軍 火薬の改良 明 タイノウ文明 十字軍

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 僕は、この指輪は力感溢れる作りからしても、マジャパヒト王国の最盛期15世紀中期頃(日本の室町時代)の物だと思っていますが、こうしてマジャパヒト王国と近い時代のいろいろな国や文明、出来事を比較してみると、何故東南アジアの島国でこれ程の優れた指輪が作られたのかが解って来たのです!♪
  マジャパヒト王国の歴史を調べてみると、1293年に2万の兵、1000隻の船で襲来した元(僕ではありませんよ、蒙古ですよ蒙古!(笑))を計略により、逆に利用して国を興しているのです。この史実から当時のジャワは、相当な国力と優れた人材に恵まれていたと思えるのですが、マジャパヒト王国はジャワの諸島はおろか、マレー半島やスマトラ島(金の産地)などを占領し、東西交通の要衝であるマラッカ海峡とスンダ海峡を制圧した事で、東南アジアの歴史上最大の海洋国家になったのです。交易の要衝を抑え、占領した地域からの交易も増大し、南アジア(インド、セイロンなど)と東南アジアを合わせた経済規模が、世界の50%程もあったと言われるているのです。
 それに比べ同時代のヨーロッパは、ペストで総人口の三分の一もの死者が出たり、戦乱に明け暮れていた時代でもあった訳ですから、ヨーロッパの経済力は、南アジアや東南アジアより数段劣っていたのです。
 ローマ帝国時代、中世、ルネッサンス以降のヨーロッパのジュエリーを比較すると、中世のジュエリーが圧倒的に少ないのはその為なのです!!スペインが、ルネッサンスで改良された武器と大型帆船で新大陸を侵略し、インド航路の開拓でポルトガルやオランダがインドや東南アジアに進出して、貿易や植民地の取得により繁栄するのは、マジャパヒト王国が滅びた16世紀以降なのです!

 マジャパヒト王国の最盛期には占領したスマトラ島、カリマンタン島、スラウェシ島などで金が採掘されるようになった事もあり、金細工が盛んになり、宮殿の周りには金細工の職人街が出来る程だったのです!!
 その後、マジャパヒト王国はイスラム勢力の侵攻により、1520年に崩壊し、マジャパヒトの王都(トロウラン)はイスラム連合軍に侵略され、ヒンドゥー教の偶像崇拝を認めないイスラム軍は、神殿、寺院、神仏像などを破壊し尽くし、ヒンドゥー・ジャワ文化はバリ島へと逃れ、マジャパヒト王国の王侯貴族や仕えていた多くの者がバリ島に逃れ、ゲルゲル王朝を興し、さまざまな芸術の基盤を作ったのですが、 王侯貴族がバリに逃れる時に持ち出せる財産としての金の指輪などの装身具を多量に持って行った筈ですし、それを作っていた金細工師たちも一緒にバリに逃れて行き、それがバリの優れたジュエリー及び工芸の発達につながったからこそ、↓のような素晴らしい指輪が作られているのです!一番左のスネークリングは、マジャパイト王国が滅びた後、イスラム勢力に支配されたジャワで18世紀に作られた指輪です。
 
 1908年にバリ王朝はオランダの植民地になるのですが、その頃からバリ島は「ポリネシア文化とアジア文化が合流する地上の楽園」と言われ、欧米のアーティストが滞在するようになり、その技法や感性の影響を受けてバリ芸術は大きな発展を遂げたのですが、その源流は15世紀のマジャパヒト王国なのです!!♪

建築物
マジャパヒト王国 石像
マジャパヒト王国 遺跡
マジャパヒト王国 石像
マジャパヒト王国 石仏
タイノウ文明 
タイノウ文明
↓過去に扱ったジャワとバリの指輪(画像をクリックして拡大画像と説明をご覧下さい)
ジャワ スネークリング 
バリ ハミングバード リング 18世紀
バリ 粒金 指輪
バリンラクササ リング 指輪
ジャワ18世紀
バリ18世紀 バリ19世紀 バリ19世紀

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