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ルネッサンス カメオ&インタリオ【ミネルバ&フェニックス】 |
このカメオは僕が今まで扱って来たカメオの中で、最も美しく美術的価値の 極めて高い作品です! 表がカメオで裏がインタリオという物自体、非常に珍しいですし、石が19世紀 のカメオブームの頃の物に比べて、透明感のある自然な質感で、何とも言えな い良い雰囲気があります。 そしてその素材の持ち味を生かした生き生きとした彫りは、商品として作られ たカメオとは全く違うものを感じます。 古代ギリシャや古代ローマの時代に盛んだったカメオは、その後廃れてしまい、 ルネッサンスの時代に復活するのですが、この時代のカメオはカメオ専門の職 人が彫ったのではなく、彫刻家が彫った可能性があると思います。 18世紀後期以降のカメオのように、その時代の誰か有名な人の顔のイメージで彫る のではなく、古代ローマ、ギリシャのカメオを忠実に再現していると言われて います。 裏のインタリオのモチーフのフェニックスの意味からして、フランスの王室の 誰かが注文して作らせた可能性を感じる芸術性の高い素晴らしいカメオだと思 います。 フェニックスの羽に、肉眼では見えないような非常に細くて綺麗な線が彫られ ているのには驚かされますし、携えてきた草の巣に入って生け贄の祭壇の上で 灰になるフェニックスの姿は幻想的でさあります! 一つの作品でカメオとインタリオの両方が、それもルネッサンスの素晴らしい 作品が楽しめるとは何と贅沢なことでしょう♪ ルネッサンスの頃はペンダントがほとんどなので、これも上下に回転するフレ ームが付いていたものと思われます。 《参考》 |