ルネッサンス カメオ&インタリオ

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ルネッサンス カメオ&インタリオ【ミネルバ&フェニックス】
(材質)アゲート、
(制作地)イタリア
(年代)16世紀(1500年代)
サイズ 4.3cm×3cm





このカメオは僕が今まで扱って来たカメオの中で、最も美しく美術的価値の 極めて高い作品です!
表がカメオで裏がインタリオという物自体、非常に珍しいですし、石が19世紀 のカメオブームの頃の物に比べて、透明感のある自然な質感で、何とも言えな い良い雰囲気があります。
そしてその素材の持ち味を生かした生き生きとした彫りは、商品として作られ たカメオとは全く違うものを感じます。 古代ギリシャや古代ローマの時代に盛んだったカメオは、その後廃れてしまい、 ルネッサンスの時代に復活するのですが、この時代のカメオはカメオ専門の職 人が彫ったのではなく、彫刻家が彫った可能性があると思います。 18世紀後期以降のカメオのように、その時代の誰か有名な人の顔のイメージで彫る のではなく、古代ローマ、ギリシャのカメオを忠実に再現していると言われて います。
裏のインタリオのモチーフのフェニックスの意味からして、フランスの王室の 誰かが注文して作らせた可能性を感じる芸術性の高い素晴らしいカメオだと思 います。
フェニックスの羽に、肉眼では見えないような非常に細くて綺麗な線が彫られ ているのには驚かされますし、携えてきた草の巣に入って生け贄の祭壇の上で 灰になるフェニックスの姿は幻想的でさあります!
一つの作品でカメオとインタリオの両方が、それもルネッサンスの素晴らしい 作品が楽しめるとは何と贅沢なことでしょう♪
ルネッサンスの頃はペンダントがほとんどなので、これも上下に回転するフレ
ームが付いていたものと思われます。

《参考》
フェニックスについて 鷲の大きさで、つるの姿をし、後頭部の羽毛が長く、金と赤あるいは多彩な羽を もつこの神秘的な鳥は、広く普及した古代の考えによると、アラビアあるいはイ ンドに由来し、500歳になるとレバノンの森で香りの良い草(没薬)を集めて から、エジプトのヘーリオポリス(太陽の都)の飛び、そこで携えてきた草の巣 に入って生け贄の祭壇の上で 灰になり、3日後によみがえり、太陽の都へ飛び立とうとするフェニックスの姿は幻想的でさあります!
その他の点では、不死身で通常の食餌はとらない。 この持続性、永遠性、絶えざる美しさと生殖によらない誕生の理由から、太陽の シンボルであり、それゆえ、ヘーリオポリス(太陽の都)と結びつく。
皇帝のコインやモザイクに描かれ、光背や生命の樹と一緒に描かれることが多い。
                        (イメージシンボル辞典)


ギリシャ神話





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