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ヴィクトリア時代に流行したダブルハートリングの原点のような極めて希少価値のある指輪です。この指輪は1750年〜1770年頃の指輪ですが、18世紀末の指輪とはまるで希少価値が違います。このぐらい古い年代のダブルハートの指輪なんて、もうこれが最初で最後だろうなって思っています。19世紀以降の綺麗にカットされたダイヤやルビーをセットした完成度の高いダブルハートの指輪は一般的には人気がありますが、この古い年代のダブルハートの指輪は、小さな石までもダイヤは銀で、ルビーは金でセットしてあり、銀の渋さと金の華麗な輝きがミックスされて、19世紀以降の高価なダブルハートの指輪には感じられない何とも言えない味わいがあるんです! 大きな石は包む込むような独特のセッティングですし、シャンク(腕の部分)の右はダイヤ、ルビー、ダイヤの順で、左はルビー、ダイヤ、ルビーの順にセットされているのが遊び心が感じられて良いですね♪ それもシャンクに石をセットしてあるのではなく、石をセットした覆輪を棒状の金を挟んで蝋付けしてあるのです。だから横から見た時にリズム感のある美しいデザインで心惹かれるものがあるんです!♪ ハートの裏を見ると、線状に模様が彫られてあり、若干ブルーのエナメルが残っているのが解ります。このあたりの仕事はルネッサンスの指輪の名残なのかも知れません。この指輪は見ていて飽きない魅力を持っています。只、綺麗なだけの19世紀以降の指輪とはひと味もふた味も違います。きっとポンパドール夫人のような美しい女性が付けていたんだろうと想像する楽しさが、このような古い時代のジュエリーにはあるんです。 この指輪はロンドンのあるプライベートコレクションから出た物ですが、僕が購入出来たのは本当にラッキーでした。ロンドン中のアンティークショップを全部まわっても見つけられるような指輪ではないんですから・・・。 |