この象牙細密彫りは、歴史上最も細密な彫刻と言われて言われ、当時、今の貨幣価値に換算すると20億円ほどと言われたあの18世紀のマイクロ彫刻画に準ずる繊細の極致と言える驚異的な細工で、ほぼ同時代に作られた作品です!♪
 ディスプレーの解像度が1280×1024,60Hz で見ていらっしゃる方は、小さな画像が実物大(2,6cm×1,6cm)ですので時々大きな画像と比較しながら見て頂ければ嬉しいです♪。こういう細密な細工物は、実物の大きさがどれだけのものなのかを認識していないとその凄さは全く理解出来ません!!
 だから携帯で見ていらっしゃる方には理解出来ないと思いますので、ぜひ、PCの大きな画像で見て頂きたいですね〜。
 では拡大画像を見て頂きながら如何に繊細至極な細工なのかをお話致しましょう♪
マイクロ・カーブドアイボリー リング 指輪 アンティーク

  マイクロ・カーブドアイボリーは、やはり指輪が一番楽しめますね〜♪
何てったって指に填めていればいつでも自分だけの小さな宝物を間近に見られるんですから・・。
 
  この作品の最大の特徴は、象牙だけでなく金とマザーオブパール を使っている事です。 まず、人物の右の金の台に四個付いている象牙の玉にご注目!これは大きな物でもたった1mm弱しかない小さな玉なのです!
 と言うことは金の鎖の輪の大きさは驚く事に0,5mmぐらいだと言うことになるのです!!メルマガ会員の皆さん、定規で0,5mmってどのぐらい小さいかを測ってみてください。しかもしかもそんな極小の輪を蝋付けしてあるのですから到底人間技とは思えません!「それは人の技?それとも神の技?」ですね。こんな極小の輪を作るだけでも凄い事なのに、その輪をつないで鎖にするには蝋付けしなければならないのですから、本当に気の遠くなる驚異的な技術です!!♪ルーペで見ていて何だか凄い事してるなとは思っていたのですが、拡大画像を見ながら文章を書いている内に段々その凄さが実感出来て鳥肌が立ってきました!(笑)
 それに皆さんは、 横のラインの縒り線も見たことも聞いたことも無い、もの凄い細い金線を縒ってあるのに気づかれたでしょうか?
 これほどの極細の線は作っている途中で切れてしまうので、絶対に不可能と思える超難作業なのです!そしてそれを均等に綺麗に縒るのはさらに難しい技術なのです!
 縒り線と縒り線の間は金の板ですが、その輝き方で半円形になっているのが分かります。この立体感の出し方が良いですね〜♪
  垂れ下がっている鎖の奥が清涼感のあるマザーオブパールなので、暖かみのある金の鎖や縒り線がより一層美しく感じますし、作者のセンスの良さを感じて嬉しくなりますよ♪
 
  さて、肝心の象牙細工を見てみましょう♪
 皆さん、もう一度象牙の玉を見てください。大きな玉で1mmですから、右端の象牙の立木の先端の最も細い部分が如何に細く彫られているかがお解り頂けると思います。おそらく0,1mmぐらいの見えないぐらい細い線なんですよ!!定規でどのぐらい細いか確認して頂けrば分かります!もの凄い細さであることが・・・。この象牙細密彫りの技法はやはり、マイクロ彫刻画に匹敵する素晴らしい技術なんですよ!♪
 金とマザーオブパールの台の下の四角の台座は象牙で、その左下に小さな花がさり気なく彫られていますが、これもたった1,5mmの極小の花なのです!!肉眼では見えないんです!!しかもこれは別に彫って着けた物ではなく、台座の象牙と一体なのです!そう、これは彫り残してあるのです!!
 その左のちょっと大きな花も同じです。あとで接着した物なら絶対に二百数十年も着いてはいませんね!必ず剥がれ落ちています。
 このマイクロ・カーブドアイボリーは象牙の部分がほとんどの部分が一体なのです!いや、もしかするとすべて一体かも知れません!
 僕は先にこの作品はマイクロ彫刻画に準ずる物と書きましたが、何だかマイクロ彫刻画と言って良い作品にも思えて来ました!♪
 女性の衣服もドレープが良く表現されていますし、口を僅かに開けた表情までもが彫られているようです!!左手には壺のような物を下げています。
 背景の部分の一番奥には編んだ髪の毛が入っていて、その上の格子状の物は一体何で出来ているのか分かりません。動物の髭かも知れないし・・?

 今は夜の10時半、夕食を食べるの忘れて熱中して書いていたので急にお腹が空いて来ました(笑)。いや〜、でも昔の職人てほんと凄い物を作っていますね〜!♪素晴らしい!♪

拡大画像

側面 側面 裏
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マイクロ・カーブドアイボリー
西ヨーロッパ 1780年頃
象牙、マザーオブパール、ゴールド、髪の毛
シャンクは後付
リングサイズ 14,5(変更可能)
ベゼル 2,6cm×1,6cm

- All Planning, Design & Photo by Gen Katagiri -

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