この画像で牡鹿と牝鹿との体の違いや顔の表情の違いまで表現してあるのが解ります。よく見ると目も違いでしょ!♪ それに鹿の奥に雑草を彫ってあるのが解りますが、鹿の細い足との間にはちゃんと隙間を開けてあるのには、よくぞここまでやったものだとほとほと感心させらます。このようなカーブドアイボリーはスイスの国境に近いドイツの山岳地帯の村で製作されていましたから、作者は日常の生活の中で鹿を間近に見ていたのだと思います。この彫りを見ていると僕にか鹿をよく観察していた人が彫っているんだろうなと思えるのです。
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