ストーンカメオ ジョージアン アンティーク クレオパトラ
「悲劇の女王クレオパトラ 3」

「悲劇の女王クレオパトラ」
ハードストーンカメオ ペンダント
アゲート、18K
フランス 19世紀中期
5cm×4,1cm(ペンダントのチェーンを除く)


 この角度から見ると圧巻ですね!乳房をコブラに噛ませた瞬間のクレオパトラの苦悶する表情が怖いほど伝わって来るではありませんか。かっと見開いた半眼の恐怖感を抱かせるような目でありながらも、鼻筋の通った美しい顔立ち、少し開いた口、そして美しい肉体を微妙な立体感で巧みに表現しています。優れたカメオほど見る角度のよって表情が変わるものですが、このクレオパトラのカメオはその見本のような素晴らしい彫りですね。

 そしてこの画像でベースの部分の半透明の変化に富んだ美しい層を持つアゲートであることがお解り頂けると思います。アンティークのカメオを初めて 見る方はこれは二つの石を張り合わせてあるんじゃないかと思われる方も多いのではないでしょうか?
 現代のカメオでは考えられない程のすごい厚みですからね。今なら便利な道具や機械があるのですからどんなに深い彫りも昔より簡単に出来そうなものでしょ?でもこんな立体的なカメオが作られたはいませんよね。
 アンティークのカメオでも中には二つの石を張り合わせた物もあるのは事実ですが(そういう物は彫りが良くない)、このカメオは完璧に一つの石であることが解るポイントがあるのです。それはクレオパトラの右肩から頭の後ろから続くフレームに続く縞模様を見れば一目瞭然でしょう!
 このカメオの作者は石を見る目があるんですよ、カットする前のこの石を見てこれは良い作品を彫るのに相応しい滅多にないアゲートだと思った筈です。そしてその変化に富んだ類い希なる美しい石を見ている内に、イメージが浮かび、悲劇の女王クレオパトラの像を彫ってみようと思ったのに違いないのです。

 アメジストやアイボリーのカメオならこのぐらいの厚みのある立体的な彫りのカメオはあるのですが、三層のアゲートのカメオで、これほど厚みのある変化に富んだ美しい石は、僕は今まで見たことがありません!(29年間で)

遠方の方や忙しくてすぐには来店出来ない方には鮮明な拡大画像に説明を添えて送らせて頂きますので
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