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カーブドアイボリー 鹿と森 象牙 ドイツ 1840年〜1860年頃 |
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僕が30年前初めてカーブドアイボリー見た時、こんな繊細な象牙細工がヨーロッパでも作られていたんだと驚いたものでした。誰からも見向きもされず埃を被って薄汚れた物が露天の店にごろごろあったのです。 それも今は昔、コンディションの良い物は本当に少なくなりましたね。僕はあらゆるコネを使ってロンドンで集めてもらっているからこそ、こういう良い物が入って来ますが、ロンドン中探しても滅多に見つからないのが現状なんです。 カーブドアイボリーは象牙を使ってはいますが、象牙の価値などはたかが知れたもので、これだけの細密な彫りが魅力なのです。それはアンティークジュエリーの一番の魅力である今では作り得ない高度な技術を肌で感じる事が出来るからです。 牡鹿の首の体毛、中央の立木の根、岩の表現などに作者の技量の確かさを感じます。 これだけの繊細な細工の物は一見付けるのが怖いとさえ思われるかも知れませんが、繊細な彫りの足や角は内側で、上部の木の枝は繊細に見えても縦に厚みがあるのでそれほど神経質にならなくても充分身につけて楽しめると思います。形ある物はいつかは壊れるのが当たり前なのです。どうせ壊れるのなら本当にその魅力を知る人の胸で命絶えた方が良いのではないかと僕は思いますね・・。 どうぞ勇気を持ってこの繊細な小さな美術品を胸に飾ってください。使わない時は額に入れて飾ればつまらない絵などよりよっぽど楽しめると思います。 バックライトを当てた画像はこちら♪ |
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