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この画像では襟の部分の厚みを変えて、手前と奥の濃淡を変え、奥行きや立体感を表現しようとしているのが解ります。 そしてふくよかな顎も微妙に厚みを変えることで濃淡を表現し、デリケートなラインとやわらな女性の肌の質感を見事に表現しています。イヤリングも金具まで立体的に彫ってありますしね。それから、襟の色のついた丸い穴は下の地の色を出してアクセントをつけています。ゆるくカールした髪の毛の表現にも作者の細かい気配りと技術の凄さを感じますね。 19世紀中期のハードストーンカメオは、石の厚みを競ったような物が多いのですが、このカメオのように薄く彫ることで、とても微妙でリアルな質感を表現した作品はこれ以外には見たことがないような気がします。 |