襟の部分がそれぞれ丸みを帯びた形で、模様も違えてあるのが解ります。それに鼻と口元の表現がまた、実に見事ですね。 まるで生きているカトリーヌ・ド・メディチを見ながら彫ったような、リアルさを感じるから不思議です。それに髪のの部分は磨いて艶を出し、皮膚の部分は綺麗な艶消しにしているところなどは、まさに知られざる天才カーバー(彫り師)という言葉がぴったりだと思います。僕はこういう優れた作品を扱えることに誇りを持つと同時に幸せな気持ちでいっぱいです。
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