ハードストーンカメオ　「カトリーヌ・ド・メディチ　」

ハードストーン　カメオ
「カトリーヌ・ド・メディチ」
ニコロ（熱処理されていない天然のままのオニキス）
Bissinnger Jeorges作（裏にサインあり）
フランス　1870年頃
5,4cm×4,3cm

このカメオは素材の石も極めて珍しい石で、熱処理されていない天然のままのオニキスです。半透明で青白い層を持つ実に美しい石で、２千年以上も前からカメオに使われるオニキスが熱処理された白と黒の層の石であることを考えると、天然のままのオニキスでカメオに使えるような二層の層を持つ綺麗な石が、いかに貴重な物であるかが解ります。ビッシンジャーはフランス人で、ガラスとカメオのカーバー（彫り師）で1878年のパリのユニバーサル博覧会に作品を出品していますが、作品数が少ないらしく、ヨーロッパの専門書にも詳しくは書かれておりません。では拡大画像を見て頂きながらその見事な作品の詳細を説明致しましょう。

いろいろな角度からの拡大画像をご覧ください。