これはN-02と同じ作者の素晴らしいエセックス・クリスタルの作品です！半球状の水晶の裏からインタリオに彩色してあるのですが、この作者でなければ絶対に出来ない超難度の仕事をしてえいる部分があり、それがこの作者のサインでもあるのです。つまり、これを見れば誰が作ったのかは一目瞭然だからサインなど必要は無いと言う訳です！
　メルマガ会員の皆さんは、どの部分がサインなのかお解りになられたでしょうか？
　それは小鳥のお腹の上にあるサクランボの折れた枝の部分なのです。え？「何故これがそんなに難しい仕事なのかって？」

　下の4〜10をクリックして拡大画像見て頂ければお解り頂けると思いますが、折れたサクランボの枝は小鳥の手前の空間にあるのです！！つまり単純なインタリオではなく、先が細くなった行き止まりのトンネルを彫ってあると思えばお解り頂けるかな？
　しかも単純な穴ではなく、本当の木の枝のような形で且つ、裏からまるで本物の枝のように彩色しているのですから普通なら絶対に不可能な仕事です！！この拡大画像の大きさならいざ知らず、全体が3cm×2,4cmでたぶん穴の直径は細い部分はたった1mmぐらいしかないのだから、そこにリアリティーのある彩色を施すなんて空前絶後の難しい事だと思いますね。

　サクランボの幹や葉と小鳥の表現もとてもリアリティーのある素晴らしい彫りと彩色ですし、右端に可愛いサクランボがあるのが何とも微笑ましいじゃないですか♪
　 水晶の下は金なのでまるで金屏風に描かれた日本画のような風情があり、構図も素晴らしいと思います！♪
　フレームの粒金と相まってとても付け映えする魅力あるブローチです。縦型で小型なのも使いやすいですしね。
　しかもこの価格は内容から言って安すぎます！！（笑）19世紀中期のどこにでもあるありふれたカメオよりお安いんだから〜（笑）
参考画像 : フィンチ