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| このカメオも、19世紀中期〜後期のカメオブームになる前の物ならではの魅力と特徴を備えたカメオです♪使われている石が小綺麗な石とは違う古代ローマ風のブラウンアゲートで変化に富んだ面白みのある石を使っていますし、彫りも目鼻立ちや髪と髪飾りなどを見ても相当に高い水準であることが分かります。そしてフレームは金が凄く高かった時代の証とも言えるシルバーギルトで、その彫金はやはりこの時代ならではの素晴らしい彫金です！ 裏の色が違うので、このカメオはその気になれば二層の色の違いを使った普通のカメオも作れた筈ですが、僕には作者が意識的に一般的なカメオとは違う、独創的なカメオを作ろうとしたのだと思えるのです。おそらく裏の色の層が上下にありカメオの部分が真ん中にある三層のブラウンアゲートを使って今までになかったカメオに挑戦したのだと思います。 バカンテの頬から首にかけての斑模様は、三層の上の層（裏と同じ色）を彫り残して意識的に出してあるのです！作者はとても珍しい色合いのブラウンアゲートを手に入れた時に、普通のストーンカメオとは違う独創的な作品を作ってみたかったのだと思います。 こういう玄人好みのカメオは一般的には人気がないので、価格はとてもお安い物になっています。19世紀初期のフレーム付きのカメオで、これだけ彫りの良い彫りで独創的な石の使い方のカメオが、どこのアンティークジュエリー店でも見かける19世紀中期のありふれたカメオより安いんですからね〜♪ 宝石がメインのジュエリーなら、良い石なら必ず価格もそれなりの物になりますが、19世紀初期以前のストーンカメオやインタリオの場合はそれが当てはまらないのです！絵画とはちがってカメオやインタリオの場合は、18世紀後期以降でもサインドピースはほんの僅かで非常に優れた作品でもほとんどノーサインです。だからこそこのような無名でも素晴らしいカメオがこのような低価格で販売出来るのですし、そのような価値ある知られざる秀品を扱うのがRenaissanceなのです！僕はカメオに限らず、無名で優れた物を主に扱って来ていますが、あらゆるアンティークの中で無名でも素晴らしい物が多くあるのがジュエリーの分野だからなのです！ ※このカメオと同じように石の質感が面白い玄人好みのカメオ 「アテナ」 アゲート イタリア 18世紀 バビロニア女王（セミラミス）カメオ アゲート 19世紀初期 |
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これはカタログの「ピアス（イヤリング）、ブレスレット、ピン、カフス、髪飾り、その他(Earrings.etc）」に属します。
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