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  15年ほど前、ちょうど辛く悲しい出来事が次々に続いて、赤坂の店を人手に渡す少し前に、彼(ドン)との 
 出会いがあったのでした。彼が主役だった「愛と哀しみのボレロ」が日本でも公開されてバレエブームが 始まった頃です。 
  偶然、店に来てくれた彼は「とても良いものを置いているね」と言って、何点か買い上げてくれました。お礼にコーヒーをお出ししたのがきっかけで、すっかり意気投合して一緒にバーに行ったりしたものでした。 
 その後、来日する度に電話があり、友人として付き合っていたのですが、彼は僕の悲しい気持ちを察して「ゲンイチ、スマイル、スマイル」と言っていつも励ましてくれました。 そして別れ際に「この指輪は君が良く似合うからプレゼントするよ」と言ってくれたのです。 僕は、こんな高価な物を貰う訳にはゆかないと何度も断ったのですが、彼は聞いてくれないので僕も彼にいつも身に付けていた、19世紀のスウェーデン王妃、ソフィアのイニシャルが付いたダイヤモンドのクラバット・ピンと、ファベルジェのカフスをあげたのでした。 その後、僕は店を手放し、あここちをさまよっていたので、彼とも会う事が出来なかったのですが、 いつ、どんな時でも指にはめていたドンの指輪が僕を励ましてくれ、そのお陰でここ神楽坂にギャラリーをオープンする事が出来たのです。 きっと天国にいるドンも喜んでいてくれるでしょう。  どうぞ天国で安らかに・・・。 いつも心の中で祈っています。  | 
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