Wiener Secession（ウィーン分離派）のロケットペンダント

オーストリア　1900〜1910年頃
アメジスト　18K
3,7cm×2,8cm　厚み2cm
（実際に見た方は思っていたより大きいと言われます）

何と美しいアメジストでしょう！
これだけの厚みのカボッションカットの美しいアメジストを見るのは僕も初めてです！♪
これは太陽の光の下でもとても奇麗に見えます。

このロケットペンダントのデザインは、アールヌーボーの対局に位置するものであり、ヌーボーの進化した物とも言えると思います。

シンプルな物ほどデザインは難しいのです！
作りも仕上げも完璧でないと美しいと感じるジュエリーにはなりませんからね。
シンプルがベストですが、現代のジュエリーのようにシンプルなだけでは論外です！
シンプルなデザインの物はごまかしが利かないだけに難しいのです。

ウィーン分離派は,（ Wiener Secession, Sezession）は、 1897年にウィーンで画家グスタフ・クリムトを中心に結成された新しい造形表現を主張する芸術家のグループ。セセッション、ゼツェッシオンともいう。ウィーン分離派の活動はアーツ・アンド・クラフツ、アール・ヌーヴォーなどに影響を受け、モダンデザインへの道を切り拓いた。クリムトに見られるように世紀末の官能的、退廃的な雰囲気も漂わせている。

世紀末のウィーンで展示会場を持っていたのはクンストラーハウス（kunstlerhaus）という芸術家団体であった。若い芸術家は次第にその保守性に不満を持つようになり、1897年にクリムトを中心に造形美術協会を結成したが、クンストラーハウスはこれを認めなかった。そのため、クリムトらはクンストラーハウスを脱退して、ウィーン分離派を結成。絵画、彫刻、工芸、建築などの会員が集まり、過去の様式に捉われない、総合的な芸術運動を目指した。