元と小元太のフォト日記 : メルマガお申し込み

アルバート公の記念碑 ヴィクトリア時代 悪趣味ストックホルム 市庁舎 エドワーディアン 建物 ノーベル賞

「悪趣味の物と美しい物

 左がケンジントンパークにある、ヨーロッパ中に余りの悪趣味の故に衝撃を与えたというアルバート公の記念碑(1861年)です。
 高さが54メートルもある巨大な装飾過多のモニュメントはもし、青空だったらもっと凄いんだろうなって思ってしまいます。(笑)この時代は産業革命から100年後で工業ブルジョアジーが台頭して来た時代ですから、こんなイメージの悪趣味のヴィクトリアンジュエリーが氾濫した時代なのです。もちろん僕はそんな物は一度も買ったことはありませんが・・・。僕が「ウイリアムモリスの嘆き」でモリスの見た物は・・・と書いたのはこういう意味の無い装飾過多の物の事なんです。(彼は1851年の万博で見たのですが)ヴィクトリア時代中期の物は良い物と悪い物の差が極端にあるから面白いとも言えるんですけどね。良い物をうまくさがせれば意外に安くて良い物があるのがこの時代のジュエリーと特徴なんです。

 右の建物はアルバート公の記念碑と好対照の20世紀初頭のヨーロッパの建物では最も洗練された美しい建物と言われているストックホルムの市庁舎です。(ノーベル賞受賞の会場)

 まあ、この違いは時代の違いもあるのですが、19世紀中期のイギリスは七つの海を支配し、世界中に植民地を作って搾取し、最も経済的に繁栄していたのですから、 あらゆる物の装飾過多が他のヨーロッパの国に比べて多いのはうなづけますね。日本でもバブル景気の頃は酷かったですからね〜。(笑)
 

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- All Planning, Design & Photo by Gen Katagiri -

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