生命力 雑草 「宴のあと」
僕は桜が散り始めた朝の散歩が好きです。殺風景な道に桜の絨毯が敷かれるのですから・・・。 桜と椿は散り方が対照的ですね。桜は一番美しい時に散り始めますが、椿はいつまでもしがみついていて花房ごとぼたって落ちて、その醜態を地面にさらします。桜吹雪のあとの地上の桜の絨毯は綺麗だけれど、地面に落ちた朽ちかかった椿の花は哀れを誘います。侍は庭に椿を植えないというのも頷けますね。 何年か前に見た市ヶ谷から四谷までの外堀公園で桜の絨毯の美しい光景は、今でも僕の心に鮮明に残っています。雨上がりの朝の黒い土の上を覆い尽くしたた淡いピンクの無数の桜の花びら・・・、またいつか見てみたいものだといつもこの季節になると思い出します。
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